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頂いたお節料理

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

新年明けてもう2週間が過ぎました。
今更・・・な気もしますが、とても嬉しかったことなので書いておこうと思いました。

先日お鍋で新年会をしましたが、その時に招いてくださったMさん。

とてもお料理上手です。
私は材料を揃えるのも面倒で、七草粥もやりませんでしたし、日本のお祭りごとはことごとく無視して生きています。
恵方巻きもひな祭りのちらし寿司も作りませんし、勿論お節を作ろうと言う発想すらなくここで暮らしてきました。

しかし、しかし!
Mさんから頂いたのですよ、お節を。

元旦、穏やかなお天気に恵まれたので、パレルも旧市街へ出かけていきました。
ふと思って彼女にラインを送った次第。
「明けましておめでとうございます。今パレルも旧市街を散策中」と。
そうしたら、旧市街に住んでいる彼女から、「マジですか?」と返信。

離婚調停真っ只中の彼女、息子さんはお父さんと一緒にいるとかで、彼女1人ということだったので、ランチにお誘いしてみたら、行く行くという返事。

話が長くなりましたが、その時に彼女が持ってきてくれたのがこのお節だったのです。
きゃー感動。

息子さんも半分日本の血が混じっているわけで、日本の伝統を伝えたいという気持ちがあるのでしょうね。


黒豆までご自分で炊いたというから、凄いですよね。
というか、何も出来合いのものは売っていないから、全て彼女のお手製。
ご自分たちで食べようと思っていたものを、いきなりのお誘いでお裾分けをしてくれたのでしょう。

ありがとうございます。

イタリアに暮らして数十年、初めてお節を頂きました。
この数十年で日本で年越しをしたのは2回だけ。
最後が2011年ですから、それ以来のお節料理でありました。

以前はとにかく葉っぱ類を7種類集めて、「七草リゾット」を作ったりしていましたが、それも最後はいつだったか・・・。

今年はもう少し日本に近寄ってみようかとも思いました。
多分できないのだけどね。

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