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お洒落になってきたシチリアの田舎

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

これは先月の話です。
相方の生まれ故郷の田舎からほど近い、別の村でのランチ。
私は初めてのお店でした。
去年から今年にかけて合計7ヶ月日本で過ごした私、その間彼は結構田舎で過ごしていました。
で、時々他の村へ行って食事をしたみたい。

彼が美味しいと言うので、是非行ってみたい!

まぁ内装は(画像ないけど)普通のトラットリアという感じで、メニューも割と普通。
お魚もありますが、内陸なのでお肉の方が主流です。
グリルが売りのお店みたい。

前菜の盛り合わせというのがあったので、迷わずまずはそれ。
大抵私は盛り合わせを頼みます。

どんな物が出てくるのだあろうかと待っていたら・・・。
なんと・・・。


こんなお洒落なプレートが運ばれてきました。
とても田舎のトラットリアとは思えないガラスのお皿に、お上品な前菜。

これにはかなりびっくりしました。

次はお肉を・・・と思っていたのですが、彼が「2人前から」というリゾットを食べたそうだったので、珍しく(笑)譲りました。
リゾットを食べましょう。



お皿が深いので見た目より量はたっぷりなのですが、これもお上品。
サルシッチャとトレビスのリゾットです。

大変美味しく頂きました。

しばらく前までは、田舎のトラットリアというと全て大皿でど〜んと出てくる感じでした。
大家族の日曜日のランチ的な、大皿に盛られた前菜をそれぞれ取り分ける感じ。
ところがこんな田舎でこんなお上品なプレートが出てくるとは、本当に驚きました。

10年くらい前からボチボチで始めてはいましたが、最近は「お上品」が主流になってきているのかしら?
その昔、田舎でこういうプレートと出会うと、「わー素晴らしい」と思った物です。

私は少々高級っぽい雰囲気のレストランは大好き。
高級っぽいと言っても、おそらく東京では普通のレベル。
パレルモ、そういうお店が少なかったのでね。

そして同じくらい大衆的なトラットリア、ワイワイガヤガヤも好きです。
その時の、その日の気分によります。

日本から来客があった時、ほとんどの人が「地元の人達が行くところ」を望みます。
少々高級っぽい感じのお店は、東京では普通なので、面白くないですから。
私も別の国ではそういう場所を選ぶことが多いです。

田舎のお店が、本当に観光客が来ない、いない田舎でこんなお洒落に出会うとは思ってもいませんでした。

私的には非常に満足したお店でまた行きたいと思っていますが、大皿デ〜ンがなくなるのは寂しい・・・。
でも地元の人達にしてみれば、なかなか都会まで出ることができないわけで、こういうお洒落を地元で味わえるのは絶対に嬉しいのでしょうね、非日常の雰囲気がありますから。

実際少しお洒落をした地元の方達でほぼ満席でした。

本当に大満足ではありましたが、田舎のお店がどんどんお洒落になってしまうと、それはそれで少し悲しい気分になってしまう、なんとも我儘な、自分勝手な気持ちになった私でした。

皆さんは海外へ出かけた時、どんな雰囲気のお店で食事をしたいですか?
私は数日なら大衆的なところを望み、1週間滞在できるなら一回くらいは少々高級な雰囲気のところへ行きたい・・・。
そんな感じかな?

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