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アウレリウス。
何処か答えを求めて、この本にたどり着いた時に
知らない間に涙が溢れた。
2000年前の人の日記なのだけど、勇気づけられる。
今も昔も人は同じように悩み自身を戒め強く生きてきた。
こんなにもストイックに生きていた人のリアルな日記を読む事で、いかに自分が生ぬるい湯に浸かっているかが分かる。
勇ましく、寛大で、勤勉家で。日記から伝わってくる日常の風景、何処か風になりその場所にいるかのような気持ちにもなる。
ローマはきっと自然豊かで暖かく、空が青い事だろう。
街を歩けばパンの香ばしい香り、イチジクの木、葡萄の木、色々なものが想像できる。
その木々一つ一つに思いを膨らまし、自分を叱咤激励し続けるアウレリウスに私は想いを馳せる。
今の世を見てなんと言うのだろうか。帝王をここに連れてきたいくらいだ。
持ち歩きたいくらいの本で、今日は一緒に物思いに耽っていた。
話し相手になっているかのような気持ちで読んでいる。多分この本が語り口調で書かれているからかもしれない。
アウレリウスと同じ風景を脳裏に浮かばせて、静かな夜に読むのも良い。この情報社会にまみれた中で、あえて時代を遡り古代の叡智に触れながら、現代を見直すのも面白い、
人は今も昔も変わってはいない。
なんだか、人としての在り方をそっと教えてくれる本でした。今、出会えて良かったと思える本です。
自分の道を切り拓けば良いと確信した出会いでした。
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