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感謝の心を忘れない。

夏盛りと言いますか、お盆に近づいてくると夏の暑さもピークで
お盆のナスや胡瓜のお供物を見ると亡くなった父のことをとても思い出します。
今年も実家には帰れそうもないので、心の中でそっと父のことを思い出し、
お墓参りに行けない寂しさを飲み込んでいます。

父が亡くなって17回忌だそうで、もうそんなにも経つのかと。。
父の姿はいつまでも脳裏にあるし、そこに存在しています。

生前、父が1番大事にしていたことは、「思いやり」だと思います。
6人兄弟の長男として生まれた父は、どちらかというと大人しい性格で
暴れん坊の弟たちに揉まれながら兄としてしっかりしていたのですが、お酒を飲むと何処かプッツンしていまう裏表のある人でした。

お酒を飲んだ時の姿と、普段の姿に差があり過ぎるので
どちらの姿も私の父なのですが、普段の父の時はとても静かで大人しく人の事をとても思うタイプの人でした。

ゴルフ場で名前も知らない人と仲良くなって、友達がたくさんいるような人でした。告別式には大勢の人が来てくれて、父の人となりが垣間見れるような瞬間でした。仕事となると優し過ぎるところが裏目にでたり、母からするとヤキモキするようなことがあったようですが、父の持つ「信頼」とか「思いやり」を大事にする姿勢が今になってとても良くわかるようになりました。

最後の最後まで私の芸術に対する思いを汲み取り応援してくれたのは、父でした。どちらかと言うと職人気質な父は経営者と言うよりも開発者や職人に向いているようなタイプでした。その父は私の芸術制作にとても親身的で一緒に何かを考えてくれる人でした。新しい素材があれば教えてくれて、実験したりそれはとても楽しそうでした。電動鋸などで切るのが難しい作品を代わりにしてくれたりと、今思い出すと父のサポートで出来た作品もあり、時が経つと忘れてしまいそうな細かな事もあったと思います。

夏がくるとそんな父の事を思い出します。
今でも私が芸術の道にいられるのも父や母、家族の応援があったからこそ
その時は反抗期こと反抗心があったりして素直に感謝できなかったけど
失った今だからその時の言葉ひとつひとつが思い出されて今は感謝しかないなぁと、今だから素直に受け止めれるのかもしれません。同じ親という立場になって、子供にうるさいなぁと煙たがられたりしても、自分の言葉は繋いで行きたいと。

沢山のピアスのオーダーや絵画制作のオーダーを頂けるようになって、私のような名も知れぬ芸術家の作品を飾ってくださって本当に心から感謝しています。私も真摯になって作品と向き合いたいと思います。
その場所が心地よく、暖かい木漏れ日のような場所になったらと思います。忘れないように常に自分自身に刻んで前へ進んでいこうと思います。

お盆は、雨が多いようですね。暑い夏も好きですが、暑過ぎると食欲も落ちるし料理も作りたくなくなってしまいますね。雨が降ると冷えたりするので、内臓も温めながら雨の時期を乗り越えようと思います。

ご愛読ありがとうございました^^

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芸術家・熊谷香里
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