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「推しは推せる時に推せ」に思う事…好きな気持ちを伝えることの大切さとは
推しの命日が近づいてきた。
もう彼がいなくなって6年が経つことになる。
早いような遅いような…。
彼がいなくても、彼の存在を残したまま、5人としてグループは活動している。
でも、新しいファンは彼のことは当然知らなくて…。
時間の流れを感じる瞬間。
彼のニュースを最初にテレビの速報で見た時のこと、今でも忘れられない。
いてもたってもいられず、2日後には彼の国に渡った。
私はこのとき、初めて彼に手紙を書いた。
ただとにかく彼に、「あなたの歌が、作る音楽が好き」と伝えたくて、涙を流しながら手紙を書いた。
弔問に行けないファンからのメッセージをSNSで募り、彼らの思いを全てプリントアウト(100枚以上はあったと思う)して、一緒に持って行った。
弔問場を設けていた病院には、いろんな場所からたくさんのファンが集まってて、こんなにも彼は愛されてたんだと思った。
弔問室に入ってすぐは実感なかった。
ただただ、多くのファンたちの頭だけを見て、少しずつ前へ前へと進んでいった。
自分の番が近づくにつれて、周りの人たちの啜り泣く声も大きくなってきて、目の前にたくさんの花に囲まれた彼の写真を見た時、それまでは平気だったのに、急に
彼がもうこの世にいないのだ
と絶望した。
もう彼の歌が更新されることもないし、コンサートを見ることもできないのだ
と突然実感したのだ。
涙が溢れて止まらなくなった。
優しくて強いあの歌声が聞けないことが、とても悲しかった。
彼が音楽を生み出すことがないのだということが、本当に辛くて悲しかった。
そして、初めて書いた手紙を彼が読むことはないのだ…と気づいてしまった。
絶望した。
なぜもっと早く気持ちを伝えなかったのかと、悔しくて悔しくて、悲しくて悲しくて…どうしようもない気持ちだった。
わたしはただの1ファンでしかなく、身内でもないけど、彼の存在に歌に、ステージに励まされ元気をもらってた。
彼がいなくなって、わたしは彼がこんなに好きだったんだなって、初めて気づいた。
遅すぎる自分の愚かさに、悲しくなった。
「なぜ、好きだと言う気持ちを伝えなかったんだろう」
と、本当に悔やんだ。
時間は、今この一瞬でもすぐ過去になってしまう。
過去には誰も戻れないし、やり直すことができない。
当たり前のことなのに、人は忘れがちだ。
「推しは推せる時に推せ」
「会いたい人には会いに行け」
「好きな人には好きと言え」
とよく言うけど、これは本当だ。
もし、あなたに大好きな人がいるなら、その思いをちゃんと伝えて欲しい。
それは身内でも推しでも、どんな関係性であっても。
その一瞬は今しかないのだから。
彼が残した名曲「End of a day」。
韓国語では「하루의 끝(1日の終わり)」
これを聞けるようになるまで、かなりの時間を要した。
この曲を聴くと、彼の優しさを感じて、包み込まれるような気持ちになる。
この曲は最後に
수고했어요 정말 고생했어요
お疲れ様でした本当にご苦労様でした。
그댄 나의 자랑이죠
あなたは僕の自慢です
と言う歌詞で締めくくられる。
彼の優しさや温かさが伝わってくる歌詞だと思う。
ジョンヒョン。
素敵な音楽をありがとう。
そして、いつまでも大事に聞き続けるよ。