同じ学校だっただけなのに
自分や夫の転勤で、地元を離れて10年がたちました。10年経てば知らないお店ができるし、思い出の場所の出来事も忘れてしまいます。
だから地元の友人に「○○高校の近くで…」と言われても、まずその学校名が懐かしいし、次にさてその学校は一体どこにありましたかね?となり、会話の流れについていけなくなります。
その他にも同級生の○○君も、○○スーパーも思い出すのに一苦労です。ようやく脳内が地元に戻る頃にはまた長野にカムバック。悲しいかな次の帰省には全てクリアになっています。
まぁ別にいいんです。地元を出たら○○高校も○○君も誰も知らないんですから。
でもたまに困ったことがあります。
それは地元の友人Aから「○○さんって知ってる?」と突然Instagramでメッセージが来ることです。
友人Aはずっと地元にいます。しかも友人Aと私の夫は同じ中学。年齢は4歳差なので被ってないけど、たまに共通の知人はいるようです。ちなみに、私は違う中学です。
そして、「○○さんって知ってる?」の人物は、彼らの中学の人で私の知らない誰かさん。
つまりこれって夫に聞いて、とゆうことなのかなぁ…。とりあえず、帰宅した夫に○○さんのことを聞いてみます。
「…あぁ知ってるで。たしか中学同じやったなぁ…なんで?」
友人Aから知ってる?て聞かれたから聞いたねん。
「ふぅーん、そうなんや」
夫も地元を離れて数年経ってます。しかも夫の返事から読み取ると、ただの同級生とゆう間柄のよう。
友人Aにメッセージを返します。「知ってたけどなんで?」友人Aから返信が「今日、○○さんの結婚式に行ってん」
私の知らない○○さんとの写真が送られてきました。
「結婚したんやぁ、おめでと~」
と言って晩ごはんを食べだす夫。
知らない○○さんの写真を見る私。
…これ以上会話はないので、そっと画面を閉じます。
なんだろう、この時間。
地元から遠く離れた長野で夫の同級生の結婚話。めちゃくちゃめでたいけど、その人知らないしどうでもいいかなぁと思ってしまいました。
◇◇◇
去年、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが亡くなりました。夫の母校の先輩だったので、我が家ではその話題になりました。
「先輩やってん」直接見たこともないのに、夫はとても悲しそうでした。
別の日。
夫の友人が東京で個展をすることになり、夫と一緒に見に行きました。神保町の一角でおしゃれなエリアでした。
すごいねー!こんな所で個展するなんてすごすぎー!かっこいー!ひゅーひゅー
長野からきた夫婦は東京に感動してました。
ひとしきり友人との再開を喜んだあと「竜さん…亡くなったな」母校が同じ2人は、上島竜兵の死を偲んでいました。
東京のど真ん中で上島竜兵を思うおじさん2人。母校の先輩とゆうだけで、そんなに思い入れがあるのですね。
そんな話を友人Bにしました。
すると「うちの弟も上島竜兵の後輩やで」まさかの共通点。「うちの家族内でも上島竜兵の話でもちきりやったよ。」
どこもそうなんやなぁと思い、母校の有名人の偉大さを目の当たりにしました。
◇◇◇
高校駅伝の強豪校で、神戸市の須磨学園と、長野県佐久市の佐久長聖高校が話題になっていました。
私の地元は神戸市で、いま住んでいるのは長野県。どっちも学校の場所を知っています。
「へぇ~どっちも前通ったことあるわぁ」駅伝が好きな父親にドヤ顔な私。
ちなみに、どちらも私の母校ではありません。なんなら校門をくぐったことすらありません。その学校付近を歩いたことがあるだけ。場所を知ってるだけなのです。
それだけなのに、知ってる高校が頑張ってると知るだけでなぜか嬉しくなります。駅伝もしたことないのに、不思議と応援したくなるんですよね。
同じ学校。
学校を知っている。
それだけで人は謎の仲間意識がうまれるようです。そしてその仲間意識は、時間も場所も越えます。すごいよね。
「あの制服着てたよね」「○○先生って覚えてる?」「音楽室のピアノがさぁ…」「学校の隣のたこ焼き屋さんあったよね」
久しぶりに私の母校の忘れた話をしたいなぁと思いました。
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