拒食脳と許可食③
拒食症の人には、許可食というものがあります。
普段必死にカロリーを計算し、
ふるいにかけられ、許可されなかった食べ物は、他の誰かの器に盛られて。
わたしは芋類もダメだから、じゃがいもが食べられないので、
わたしの肉じゃがは、ただの「肉」(とにんじんとしらたきと、玉ねぎ)です。
揚げ物なんて、もってのほか。カツ丼とか最強です。
でもお酒は飲むし、おつまみ分のカロリーはちゃんと計算して、
夜ご飯を食べるし。そんな生活が2年ほど続きました。
でもそんな食生活していても、これだけはカロリー制限が緩くカウントされる
食べ物が人それぞれにあります。
「許可食」といいます。
同じようなカロリーで他のもの食べたら体にいいのに、
許可食ならそんな事お構いなしに食べられるんです。
わたしの場合、それがアイスクリームやパフェでした。
体重が30キロちょいしか無い時にSNSで知り合って仲良くなった女の子が、
長期で遊びに来ていいよと誘ってくれ、10日くらいの小旅行に行ったときも、
彼女は毎日アイスやパフェめぐりに何も言わずにずっと付き合ってくれて、
日本酒もたくさん飲んで笑。
旅行から帰ってきてもアイスを食べ続ける日々は続きました。
一つ100円くらいのアイスクリームが冷凍庫に常備され、
それを毎日食べる生活が続きました。
そしてそのアイスのカロリーがかろうじて体重増加に効果があったようで、
1度目の拒食症入院の危機は免れました。