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【織々ノ記】#72 文フリと言葉

2023年5月14日

 イベント1週間前になってようやく文学フリマの出店情報をまとめることができた。

 あいも変わらず筆の進みが遅い。こういうかっちりとしていない日記のようなものでも、かなりの時間を食ってしまう。筆は早いに越したことはないのだが、なかなか文章力は向上しない(そもそもこの日記は書くことに慣れるために始めたのだが……)。

 ただ、書くことに限らず仕事全般が遅い自覚がある。細々したタスクがあると、あっちこっちに手を出して、結局上手くいかず進捗が生まれないということがほとんど日常と化している。

 マルチタスク能力がないことは自分でも理解しているが、かと言ってこんな調子で生きていたらいつか必ず大きな苦労をすることになりそうだから、今のうちに複数のタスクを同時並行で進められる能力を身に付けたいものである。


 文フリのまとめ記事を書き終えた後は、明日締め切りの修論の計画書に取り組んでいた。とは言え、現時点ではまるで進捗がないので、院入試の時に作成した計画書を今回提出用にリライトしただけなのだが。

 一応指導教授にも見てもらったのだが、ちょくちょく直すところが生じた。簡単な語用の問題なのだが、改めて自分で読み直してみると確かにいい加減に言葉を使ってしまっている感じがした。

 学術の文章では、小説と同じくらい、いやそれ以上に言葉の使い方・選択に慎重にならないといけない気がする。自分の考えていることを表現するのに本当にこの言葉でいいのか、異なったニュアンスになってはいないか、入念に吟味する必要がある。

 普段の演習の発表でも、ここってどういう意味ですかとか、この意味でいいんですかとか、突っ込まれることが時々あるので、まだまだ自分の「選語感覚」は鈍いままなのだろう。

 学術界隈に、そして何より創作界隈に身を置く人間として、もっと言葉に真摯にありたいものである。

(了)


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