【特報】文学フリマ東京39出店のお知らせ【し‐11】
こんにちは、会社のわけのわからない研修に憤っている橘です。
早いもので文学フリマ東京39の開催1週間前になりました。初のビッグサイト開催ということで、不安と期待の入り混じった気持ちでせっせと準備を進めているところです。
今回はそんな文フリで当日販売予定の作品のご紹介、見本公開の記事になります。
【新刊】「命って温かくって怖いんです」
文フリ初参加の東京35ぶりの自著の新刊です(4回ぶり2度目)
一応短歌集と謳っていますが、音律を無視しすぎて「もはや31音前後になっているだけの一行詩やんけ」という歌が多いです。
ちょっと変わった装丁にするつもりなので、部数は多くないです。まだ手元に完成品がないので、でき次第装丁の見本の写真を掲載します。
ちなみに内容の見本としてはこんな感じです(表題にもなっているわりとお気に入りの歌たち)
【新刊】「霞と息」第2号
始めるための、そして続けるための文藝誌「霞と息」の第2号です。
今回の特集は「創作と仕事」。どうすれば〈創作〉と〈仕事〉を両立できるのか、あるいは折り合いをつけられるのか、様々な職業の方にエッセイを綴ってもらいました。
今回は、ご寄稿いただいた皆様にご自身の作品のキャッチコピーとセールスポイントについて伺ってみました。ぜひ見本と合わせて参考にしていただけたらと思います。
いたばくし「本社地下室のバンドマン」
●キャッチコピー
恥をかいた。汗もかいた。生きるとはなんだ。
●こだわりポイントなど
とっておきの恥ずかしい話を、包み隠さずに書きました。
職場では何の役にも立たず、創作の仲間からは見放された。大人になりきれない新卒バンドマンの行方はいかに。
元気がない人に読んでいただけたら嬉しいです。
朝間田木けい「社会人の創作における困難、そして」
●キャッチコピー
労働への折り合いの付け方と救いとしての創作
●こだわりポイントなど
答えのまだついていないものを文に起こすことほど困難なものはありませんでした。自分自身の”答え”はまた変わっていくと思いますが、少し前の時点での正解をここに書き留められた経験はいつか役に立てればなと思います。
矢田部健史「余は如何にして兼業編集者となりし乎」
●キャッチコピー
読んで字のごとく「余は如何にして兼業編集者となりし乎」です。
●こだわりポイントなど
気づけば兼業編集者になっていた私が思い出すまま気の向くままに自分の場合はこうだったと書き連ねただけの半生記ですが、第一線を退いた今もエンドレス・デスマーチが常態化しており、執筆時間の確保が大変でした。お手本にしない方が良いです(笑)。
水川ふみ「随想 十四年、「筆を折った」ことはない という内観」
●キャッチコピー
“落ち着いたら書ける”日はずっとやって来ない
●こだわりポイントなど
“創作と仕事の両立ができない”と皆様は悩んだことはありますか。創作に長く関わっていれば目新しくはないテーマです。きっと悩んでいる人が多くいるのでしょう。さて、もしかして貴方は「そんなこと悩んだこともない」と思ってはいないでしょうか。私もその1人。そんな貴方へ贈ります。
竹宮有希「書店員と創作」
●キャッチコピー
意外と知られていない書店員の実態
●こだわりポイントなど
書店員の創作に関することに絞って執筆しました。自分にとっては当たり前でしたが、読者の方がなにを知りたいのかを考えながら書くのはとても難しかったのですが、書き終わった今となっては非常に楽しめました。
月越瑠璃「精神科看護師的創作のすすめ」
●キャッチコピー
キャラクターの誕生について、精神科看護師が考えてみました。
●こだわりポイントなど
仕事の話は、どうしても抽象的になってしまいます。個人情報に触れずにはまともに働けない職種の弊害でしょうか。医学書に立ち返る、あるいは一般化できるほどまで昇華されないと、外に出すことは許されません。
今回はそんな霧中の戦いもありながら、精神科看護師視点でのキャラクターの確立について執筆いたしました。
鐘白「御伽噺世界の働き手」
●キャッチコピー
楽園へようこそーー
●こだわりポイントなど
御伽噺の国で主人公が従事している仕事は、ノルマもなく、正に童話の世界観を出せるよう、こだわってみました。
久我宗綱「青い義眼」
●キャッチコピー
あなたには、どこまで見えるのか。
●こだわりポイントなど
最近『サユリ』や『悪魔と夜ふかし』を観て、ホラーとは何か、霊とは何かについて考えていました。この小説が私の現時点での答えです。
朝間田木けい「子供時代」
●キャッチコピー
管理された人間の行き着くその先は
●こだわりポイントなど
元々は某SF作品のラストのその後を想像したのがきっかけでした。遠未来である舞台をどうやったら伝わるか、その表現に苦労しました
足立乃蘭「re:Augmented」
●キャッチコピー
拡張される身体
●こだわりポイントなど
悪趣味になりきること
湯村りす「クジラ回想」
●キャッチコピー
私の心の淵を乗り越えて クジラが脱走しました
●こだわりポイントなど
心の中に動物が住んでいる人の詩です。二連目・三連目はなかなか思うようにまとまらず、何度も書き直しをしました。日頃詩を読まれない方にも、楽しんでいただけるような物語になったかと思います。
湯村りす「月影」
●キャッチコピー
わたしはわたしのいない夢から醒めて 朝をはじめる
●こだわりポイントなど
2009年に書いた「月影」という詩にもう一度向き合い、手を加えた本作。15年もの間温めてきた思い入れのある作品です。
空が白けてゆく前に。月猫が鳴く前に。
森をかたどる小さな物語に、耳を澄ませてみてください。
笠羽流雨「柚」「ジェット推進学塾」
●キャッチコピー
もっと自由になりたいと考えて書きました。
●こだわりポイントなど
奇妙な話を書こうと思った時、現実の奇妙さについて改めて考えさせられます。
奇妙で不可解な現実世界を乗り越えるだけの想像力を持ち、思考の壁の向こう側に飛び出していくような作品を書くということが自分にとっての主題であり、目標だと考えています。
悲鳴山今日子「本を読まない人間はバカだ」
●キャッチコピー
ビブリオフィリアの少女との変則的ボーイ・ミーツ・ガール!
●こだわりポイントなど
ヒロインである白神は教養主義の中で青春を過ごした祖父の影響を受けています。しかし、白神自身の周りには存在しない教養主義は周りとの比較や拗らせたプライドを生まず、孤独なビブリオフィリアとして発現します。一筋縄ではいかないこの少女との交流から主人公は何を「学ぶ」のかぜひ読んでみてください。
たくや「呪いを信じた日」
●キャッチコピー
ライトに読めるけど、それなりの深みはあります。
●こだわりポイントなど
イメージやアイディアはパっと浮かんだのですが、それをキチンとモノにするのに疲れました。ただ、オチや自分の考えを作品に含ませるのに成功したとは思ってます。
悲鳴山今日子「片想い」
三条京阪 一筆の風月 第1回 女郎花」
●キャッチコピー
指導教員に読まれても恥ずかしくない文章です。ぜひ皆様
●こだわりポイントなど
かなり追い詰められた状況で書いたので、文章の不自然な点も多々あることと思いますけれど、まあそこはひとつ愛嬌と思召して、どうぞ目をつむっていただくようお願いします。えっ? そんなんじゃ誤魔化されない? 旦那ァ、そう意地悪をいっちゃいけませんよ。
ハジマリ・ガタリ 第一回 橘華織「初めて買った本とCD、そして原点」
●キャッチコピー
創る私を作った本とCD
●こだわりポイントなど
創作をする上で大切にしていることの原点を振り返ってみました。ちなみに主催者権限を濫用して、1次締め切り後に原稿を仕上げました。信用を損なうことになるので皆さんは絶対にしないでください。
詩舞澤沙衣 「web同人誌即売会へのススメ」
●キャッチコピー
同人イベントの第一歩としてのwebイベント!
●こだわりポイントなど
実際の経験を含めて、webイベントについて紹介したくて執筆しました。同人活動する方が増えるといいな、と思っています。
久我宗綱「九州吹き戻し考 緒論」
●キャッチコピー
「九州吹き戻し」、その魅力と来歴についてほんの少しだけ
●こだわりポイントなど
独演会で聴いた談春師の「九州吹き戻し」があまりにも良かったので、感想や噺の来歴について少しまとめました。演者が少ない噺なので、資料集めには少し苦労しました。機会があったら是非この噺を聞いていただきたいです。
たくや「開かれた逃げ場」
足立乃蘭「昆虫食」
●キャッチコピー
新時代の食事はいかがですか?
●こだわりポイントなど
いろんなお店に行ってみました
矢田部健史「カズオ・イシグロ氏の思い出」
●キャッチコピー
若き日に出会ったカズオ・イシグロ氏との思い出
●こだわりポイントなど
カズオ・イシグロ氏との出会いは、まるで昨日のことのようによく覚えており、大きな影響を受けた作家です。私は編集者なのでアドバイスを求められる機会も多いですが、ケースバイケースなので、ここに一般論を書くよりは、イシグロ氏との幸運な出会いをシェアした方が遥かにインスパイアリングなのではないかと思いました。
【既刊】「空色の季節」残部1
文フリ初参加の東京35のときに出版した短編集です。
キャッチコピーは
あいまいな若者をめぐる
ささやかな季節。
夏・秋・冬の3つの季節をイメージした短編3本を収録。思春期から青年期にかけての男女3人の複雑な心情を繊細な筆致で描いた物語集
流石に残部1なので、確実に手に入れたい方はお早めにor事前にご連絡を
【既刊】「瑠璃の花」残部7
同じく初参加の東京35のときに出版した短歌集です。
コンセプトは
自然と人為、別れと出会い、
そして花のように美しい何か。
10代のうちに書き溜めた短歌150首超を収録しています。古語混じりの「青き春」「あかね空」、恋愛歌を中心にした現代短歌の「瑠璃の花」の3部構成です。
「霞と息」2号に参加された皆さん
今回の「霞と息」2号に参加されたみなさんが出店されているブースや作品について、勝手ながら紹介させていただきます。
Yurindo-遊倫童-【せ‐29】
今回特集に今までの創作活動歴をご寄稿いただいた水川ふみさんがご参加されているサークル「Yurindo-遊倫童-」です。東海大学文学部文芸創作学科の卒業生が中心となったサークルで、今回新刊「エピキュリアンの黄昏に」が出ます。
竹宮書店【ち‐36】
同じく特集で、書店員としての遍歴を綴っていただきました竹宮有希さんの個人サークル「竹宮書店」です。今回は時代小説である新刊「人喰い佐平次」・既刊「時代小説三大噺」が出ます。
二人文芸部【ぬ‐02】
特集に精神科看護師時代の思い出のエッセイをご寄稿いただいた月越瑠璃さんと、かし子さんのお二人のサークル「二人文芸部」です。純文学やBLなど様々な青をモチーフにした短編集(月越著)や、激重感情な小説(かし子著)などが出ます。
早稲田文芸会【て‐48】 第四文芸部【と‐46】
小説と俳句のご寄稿、さらに編集作業にもご協力いただいた悲鳴山今日子さんがご参加されているのは早稲田文芸会「OUT」、第四文芸部「文画」の2サークルです。
聲℃(ライトバース)【ね‐43~44】
詩2篇を寄稿いただいた湯村りすさんも参加されている「幻代詩アンソロジーvol3」は聲℃(ライトバース)でお買い求めいただけます。計49名の詩人が参加された大著です。
鳥ノ豆出版【文学フリマ京都9】
巻頭カラーや特集の小説を書いていただいた鐘白さんの個人サークル「鳥ノ豆出版」は、次回文学フリマ京都9で出店されるそうです。少し先の話にはなりますが、「故郷」をテーマにした雑誌を出版予定とのことです。
「霞と息」創刊号に参加された皆さん
せっかくなので前回の創刊号に参加された皆さんの今回の作品についても、勝手ながらご紹介させていただきます。
浜松オンライン読書会【て~29】
創刊号では、万年筆などの文具にハマったきっかけの特集記事をご寄稿いただいた阿部蒼星さん、今回は浜松オンライン読書会「HODZINE3」に「カレーのある生活」を掲載されるとのことです。
履歴書籍【L‐33~34】
創刊号の特集にふさわしい「文フリにのめり込むようになったきっかけ」をご執筆いただいたこぐま書房主宰のtomoさんが出店される「履歴書籍」。「正規の履歴書には書けない、その人の本当の履歴書を、様々な人から収集したエッセイ集。」がコンセプトです。
いよなん【ぬ~21】
創刊号のテーマ「はじまりときっかけ」と期せずして対極的なテーマ「最後の」で創刊した「いよなん」。メンバーの一人の芦畑礫さんにはその出張版的な小説を弊誌にご寄稿いただきました。今回のいよなん第2号のテーマは「夜」。幻想的な表紙が目印です。
やーはち【O-1~2】
創刊号では、フリーライターになるまでの苦悩を描いたエッセイを寄稿いただいたやーはちさん。今回は「記憶に残る喫茶店」をテーマにしたエッセイ集を出されるそうです。
1週間前にようやく見本を公開するような行動遅遅マンですが、出来上がった作品はどれも自信があります。ぜひブースにお立ち寄りいただければと思います(入口すぐなので気軽にお越しいただけます)。
それでは、当日東京ビッグサイト【しー11】でお会いしましょう。さようなら。