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詩 「胸中」

 セックスと

 シガーと

 何もない夕暮れの雨

 生まれたままの姿で

 すべすべの首筋に反射する光は

 何よりも純潔で

 何よりも高貴で

 触れたくて

 でも穢したくなかった

 抱かれている私は

 きっと涙を流していて

 傷をつけられたはずの貴方が

 その太陽のように

 笑っているのはなぜだろうか

 もうすぐ真っ暗になる部屋で

 何もせず

 何にも邪魔されず

 赦されるなら

 この首根っこが折れるまで

 ずっと抱きしめて欲しかった

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