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あっ待って 行かないで 月に手を伸ばす醜悪な僕 地に伏して 夜を見上げて あの歪な月に泣いた 君だったモノを胸に抱えて 自業を自ら抱えきれずに ぼろぼろとソレは零れていく 拾おうとして また零れる 澄み切ったワインにインキが一滴 それだけで穢れは広がっていき 二度と価値はつかなくなる 綺麗だったこの世界に 僕が堕ちてしまったから その地面は汚れているの この月は丸くないの 君はあの時どうして僕に 優
セックスと シガーと 何もない夕暮れの雨 生まれたままの姿で すべすべの首筋に反射する光は 何よりも純潔で 何よりも高貴で 触れたくて でも穢したくなかった 抱かれている私は きっと涙を流していて 傷をつけられたはずの貴方が その太陽のように 笑っているのはなぜだろうか もうすぐ真っ暗になる部屋で 何もせず 何にも邪魔されず 赦されるなら この首根っこが折れるまで ずっと抱きしめて欲しかった