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祝16歳★誕生日に「いちごのショートケーキ」をリクエストされて

料理教室をやってる私ですが、ケーキのレパートリーはめちゃくちゃ少ないです。

混ぜっぱなしのパウンドケーキとか、日常で食べたい手軽なやつはけっこう作ります。でも、デコラティブでスペシャルなケーキってあんなにいろいろ素敵なの売ってますからねぇ。「買ったほうがいい♡」と思っちゃいますね。

「自作ケーキ」の最適解

でも、息子とムスメ(大型犬)の誕生日、クリスマス、そして息子から「ケーキ作って」というリクエストがあったときだけは別です。

逆に言えば、そのくらいしか手の込んだケーキを作ることはないので、私のケーキ・レパートリーはめっちゃ少ない、というわけ。
まとめて紹介しましょう。

【ケーキ1】息子の誕生日⇒アメリカンな感じのチョコレートケーキ

初めて作ったのは5歳のとき。
ホワイトチョコバージョンもこれまでに2回ほど。

【ケーキ2】クリスマス⇒生チョコに近い濃厚なチョコレートケーキ〈アラザンキラキラVer.〉

【ケーキ3】ムスメの誕生日⇒アーモンドプードルのアプフェルクーヘン

ムスメはドイツの犬種なのでドイツ感出して「アプフェルクーヘン」。
平たくいうと林檎のケーキです。


【ケーキ4】息子リクエスト⇒だいたい、いちごのショートケーキ

元々は息子のお友達用にママ友から「なんかすごいの作って!」と
リクエストされてひねり出したやつ。今や私の数少ない定番に。

初めて数えてみましたけど、4種類ですね。
これだけ作れたら、わが家的には年間通して全く問題なしです。そして、この4種に関しては毎年作るわけなので、腕前はぐんぐん向上している(と思います)。

私にとっての「自作ケーキの最適解」は、レパートリーを増やして横に広げるのではなく、グラフが1箇所だけぶーんと振り切れてるみたいに、同じ方向を伸ばしていくイメージですね。専門店みたいな。

誕生日のための料理はなぜこんなに楽しいのか?

さて。今年もそんな「ケーキを焼く日」がやってまいりました。

しかも重要度MAXの【ケーキ1】、そう、息子の誕生日です。

ここ数日、貧乏暇なしの肩こり生活(=仕事してるサイン)を送っている私ですが、昨日10/23だけはスケジュールを真っ白にしておりました。

息子、16歳のバースデイ。おめでとー!

15歳から16歳って、なんか羽ばたいていく感じがしちゃいます。「中学生の年齢」から「高校生の年齢」になるからかな。
まーでも、17も18も19も20も、きっと親にとっては「羽ばたいていく特別な感じ」なんだろうと想像していますが。

そんな昨日。
真っ白に空けといてもなんやかやとメール連絡などをやってしまい、ちょっぴり反省しつつ、「おしまい!」と声高らかに宣言して、午前中の仕事を切り上げました。

そして、午後からはキッチンに立ちっぱなし。

・パルミジャーノをたっぷりのせたラザニア
・ジューシーで肉肉しいポルペッテ(イタリア風肉団子)に、息子の好きなトマトのソース
・バゲットは普段のスーパーではなくロブションで買ってきた(マジうまい)

どれも息子のリクエストです。

やっぱ、こういう料理って楽しいなー。
最近は「お弁当つくらなきゃ」「夕飯つくらなきゃ」のhavo toモードだったので、「息子を喜ばせたい!」とwan to気分の料理を楽しむことができたんですね◎ 

昔だったら何でもだいたい喜んでくれたけど、高校生ともなるとね、ジャッジもなかなか厳しいですよ、ええ。だからこそ気合いも入るし、人間、本気になると楽しさも増すってものです。

そしてもちろん、誕生日ケーキも作らなきゃです✨️

「今年はいちごのショートケーキで」とリクエストが

5歳からの10年間、息子の誕生日に必ず作っていたチョコレートのケーキ。

*なぜ、これをずっと作っていたのか、その理由はこちら▼です。

まさにわが家の「誕生日の顔」だった【ケーキ1】ですが、今年は息子から初めて違うリクエストが。

「いちごのショートケーキが食べたい」

忙しすぎた私が「チョコレートケーキより楽チンないちごケーキにしようかな」と密かに思っていたのが伝わっちゃったのかどうかわかりませんが、とにかく彼のリクエストは「いちごのショートケーキ」だったのです。

どっちかというとこれ系▼ではなく、

こっち系▼を所望していたようです。

この写真は小学生だった息子と一緒につくったやつ。
息子が生クリームデコレーションの面白さに目覚めたきっかけ。

上のやつはいちご感が強いですが、「生クリーム感強めがいい」というリクエストでした。

私はいちごのショートケーキを作るとき、「頑張るのはデコレーションだ!」と思っているので、土台のケーキはスポンジケーキミックスの楽チンさをいつも選択してます。失敗しないし、確実に(普通に)おいしいので。

なので今回も、ミックスと卵、牛乳を泡立て器で混ぜて焼き、デコレーションをしただけ。この時期はまだまだすっぱい苺には、グラニュー糖をぱらぱらかけて甘く仕上げました。

一番大変だったのは、背の高いシルバーキャンドルを16本、入手することだったかもしれない(笑)。

16本ってすごい。なんか、美しいバランスとは言えないわw
息子から「何歳まで本数増やす?」と聞かれたので、
「20歳過ぎたら1に戻すか。21歳は1本」と提案しといた。

いちごが高すぎて1パックしか買わなかったので2段重ねの真ん中にほぼ挟み、
表面はキャンドル用の空地を解放して、アシンメトリーにいちごをデコッた。
抜いた後の16個の穴はクリームで埋め、アラザンを飾り直しました。

そのとき、喜劇のような悲劇は起こった

ここからは完全に余談ですが、平和でスウィートな状況が一変したのは、完成したケーキを冷蔵庫に入れた直後でした。扉を閉めると、ガタタと嫌な音が…「おっと〜?」と思いながら再度開けると、あちゃー。。。

冷蔵庫の中のビールが、よりによってケーキの上に倒れかかってきてたのです。あちゃー。。。。。。(写真撮っとけばよかった)

「ママ、やっちゃったよー。ケーキがくずれたー」

と、スマホを見ていた息子に伝えました。非難はされないにしても、がっかりさせちゃうかなと心配でしたが、意外にも「え、マジでー!?」と言いながら笑っているのです。

おかげで私もヘタに落ち込むことなく
「大丈夫大丈夫、このくらいならなんとかできるわ。ママがなんとかするわ」とヘラヘラ言いながら、その瞬間、昔のことを思い出していました。

小さい頃にも、ケーキができた!と喜んだ次の瞬間、崩壊しちゃった…という思い出があるのです。

そのときやらかしたのは母ではなく上の兄で、その場を笑いで救ってくれたのは、今は亡き二番目の兄だったのですが。

毎年祝ってもらっていた誕生日ですが、私はこの崩壊事件のことだけを鮮明に覚えています。失敗した経験って、なんか覚えてますよね。

今回、私が崩壊させた(ちゃんと修復もしたわ!)ケーキの思い出。
息子は大人になっても覚えていてくれるかな。

少なくとも、やらかしちゃった当人である私は今後も決して忘れることはありません。そして、息子のことをきっと誰よりもかわいがってくれたであろう、若くして亡くなった二番目の兄のことも、同時に思い出すことになるでしょう。

ケーキって、やっぱりスペシャル。

ちなみに、定番バースデイケーキであるチョコレートのやつはクリスマスに作って!とお願いされました(クリスマスの定番はバレンタインにずらすらしい)。ちゃんと「いつものやつ」も食べたいと思ってくれているのが、母は嬉しかったのです。

*おまけの追加レシピ*

手土産にちゃちゃっと焼ける、混ぜっぱなしのパウンドケーキ。簡単だけど美味いです♡





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