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【創作小説】まわれ!今川やきくん!フィンランドの巻(11)


「そして…フィンランドの平等の教育とは “一人一人の個性を大切にする”と考えられているんじゃ」

「ほほーぅ!なんだか 金○みすゞみたいだな!」


オイ?そこの今川焼き! 金○みすゞさんを 知ってるのか?


「だから、学校の授業では 先生が ただ教えるだけじゃなく、生徒みんなで教え合って、考えて 解(と)いていく…。先生は そのサポートをする役割りなんじゃよ」

「へぇ〜!」

「そうじゃ。だから子供たちに 勉強で競争させて 順位をつけるなんてことはないしな、個性を伸ばすために 芸術や音楽、スポーツコースのような教育をしている学校もあるんじゃ」

「オイオイオイ!! オレ、フィンランドの学校へ行きたいぜーーーーっ!」


とうとう、サンタさんに オイオイ呼ばわりした今川焼き…。


「ホーッホッホ!今川やきくん、行きたいか!そりゃあ 良いの!」


いや…サンタさん…?そりゃおかしくないか?
今川焼きが学校通うって…。



「そして 一番大事な教育…」

「一番大事…?」

「そう…。フィンランドにも いじめは あるんじゃが…」

「いじめ…いじめは 絶対!絶対!いかんなーーーー!!」

「その通り!しかしフィンランドでは 深刻な いじめは ないんじゃ。なぜなら、教育で大切なことは 生徒を一人の個性ある人間として 認め合い見ているからなんじゃよ」

「学業や成績を良くする教育の前に、まずは『人を育てる』のが 本当の教育じゃと思うんじゃがのぅ…」

「じゃーーーーっ!!じゃーーーーっ!!
じゃが!じゃが!!そうじゃが!!
人間の土台から教えるフィンランド!
カッケーーーーーーッ!!」



うん…日本も見習え…。



続く

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