読書記録『ケーキ屋さん・カフェで働く人たち しごとの現場としくみがわかる! (しごと場見学!)』
こんにちは、神崎翼です。
ついこの間、昔から活躍を見守っていたアイドルが結婚発表を行ったので、衝動的にケーキを買ってお祝いしました。誕生日やクリスマスにはケーキを食べる家の育ちだったので、何か嬉しいことがあるとケーキを食べたくなります。
というわけで、今回読んだ本がこちら。
『ケーキ屋さん・カフェで働く人たち しごとの現場としくみがわかる! (しごと場見学!)』
(2015.05/籏智 優子著/ぺりかん社)
ケーキ屋さん・カフェへ中学生が取材に行き、どんな風に仕事をしているのかを学ぶ、というインタビュー形式で書かれた本です。将来を考える中学生に向けて書かれているシリーズ本ですが、大人が読んでも知らないことが多く、何かにつけてお世話になっているケーキ屋さんやカフェがこんな風に成り立っているのかと、とても興味深く読ませていただきました。
人生百年時代。リカレント教育という言葉も増え、社会人として働き始めた後に「パティシエになりたい」「カフェを開きたい」と学び直す人も大勢いる世の中です。そういうときに、そもそもなりたい仕事がどういうものなのか、基礎的な知識を学び直すのにこういう本を一読してみるのも手ではないでしょうか。
あと、創作者としては、キャラクター作りにめちゃめちゃ役立ちそうな本だなと思いました。キャラクターの働く姿に説得力が持たせられますし、キャラを増やしたいと思ったときに「じゃあ製粉会社の営業を登場させてみよう」といった、その場にいることに説得力のある設定を持ったキャラクターを生み出す発想のもとにもなります。
今回インタビュー先として登場する架空のケーキ屋さんのモデルとなっているのは、本格的なフランス菓子を製造・販売する東京都世田谷区にあるケーキ屋さん「ノリエット」、カフェのモデルとなっているのは無印良品を運営する良品計画が開いたカフェ&レストラン「カフェ&ミールムジ」という、日本でも有名な2店舗です。それに加え、それぞれの仕事に関わる製粉会社、乳業会社、青果卸売会社の方々などたくさんの方々への取材のもと、本が書かれています。現場の人たちの生の声がたくさん載っているので、各店舗のファンの方にもおすすめですね。
食べ物に関わる本に無条件で興味を持ってしまう食いしん坊タイプの読書人間なのですが、このシリーズの本は食べ物の有無にかかわらず読み進めていきたいですね。私たちの生活を支えてくれている人々への感謝の念が一層深まりそうです。良い読書時間をありがとうございました。
それでは今日はこの辺で。
また次の記事でお会いしましょう。