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5-10分で読める青空文庫/宮本 百合子著『日本の河童』

こんにちは、神崎翼です。

皆様ご存知、誰でも自由に読むことができるインターネット電子図書館『青空文庫』で、短い時間で読めるお話を中心に読書記録を付けています。

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今日の読書記録は宮本 百合子著『日本の河童』です。
(読書日 2020/10/20)

分量:約5分

副題は『火野葦平のことなど(ひのあしへいのことなど)』
火野葦平は昭和戦前・戦後期の小説家のことです。

『麦と兵隊』など兵隊小説作家として知られるが、一方で河童の登場する作品が多く残る。その数、小説、随筆、童話などで100点を超えるという。芥川龍之介を敬愛しているが、芥川が「フィクションによってしか語れぬ事実がある」と、河童を通して社会を風刺したのに対し、葦平は「私の描く河童が理屈っぽく、風刺的に、教訓的になることを警戒していた」と書いている。また、「河童が私の文学の支柱であることになんの疑いもない」と書いている(Wikipedia『火野葦平』より一部引用)

社会運動などについてのエッセイを多く書いている宮本百合子が妖怪の話? と首を傾げましたが、日本文学についての評論でした。芥川龍之介の河童は私も少し読んだことがありますが、何か筋があるのはわかりますが不可思議かつ皮肉が込められている気配がするお話だったように記憶しています。当時は何も知らずに読みましたが、社会風刺の作品だったのですね。それと比べて火野の作品は、と文学の質についてお話されている評論です。機会があれば、火野の河童も読んでみたいですね。青空文庫にあるかな……戦後期となると微妙ですかね……。

以上です。
次の読書記録で会いましょう。

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神崎翼
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