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ずる賢くして勝つなら、正攻法で負けたほうが良い

世の中は世渡りが上手な人が当然ながら、世の中も上手く回ります。それをほとんどの人間が知っているので、誰かに気を使ったり、相手に忖度をして、自分に都合の良いように解釈して世の中を渡り歩くわけです。そうするのがいちばん簡単な方法ですし、一番波風を立てない方法だからです。そうやって多くの人間は、


何かしら妥協をして生きていっているんだと思います。



もちろんそういった生き方も選択肢です。自分でそれでいいと思ってやっているのであるとすれば、それはその人の生き方ですから一向に構いません。ですが残念なことに、こういった生き方を望んでやっている人というのは、なかなかいないもので、自分自身で何かしらの折り合いをつけて均衡を保っているわけです。だから愚痴も出るし、


仕方ないという形で半ば諦めているのではないのかなと思います。



損な生き方に納得できず色々ともがいている人もいます。そういった忖度することや人に気を使うことというのが苦手で、自分の意見を曲げることが出来ずに真っ直ぐな気持ちでそのまま突き進んでいく。いわゆる正攻法で挑んで行きたいと思っている人はたくさんいるわけですが、


どうもこの正攻法というのは、なかなかうまく行かないというのが現実なわけです。



世渡りが上手い人というのは、頭が軟らかい人が多いです。様々に変化していくこの世の中というのは、VUCAの時代と言われているように、不確定な状況がコロコロと変わっている世界です。そういった中では柔軟に対応できる人のほうが圧倒的に強いです。もちろんそういうふうになれた方が、世の中は随分楽に渡り合えるんではないだろうなと思います。しかし人間というのは自分に正直な動物であって、自分の考え方を曲げてまで上手く生きたくないと思っている人もいるわけで、どちらかというと私もその中のひとりだと思います。
物事の考え方というのは本当に大切だと思っています。そんな私の中で譲れない考え方というのが合って、その譲れない考え方の中に、



ずる賢くして勝つのならば、正攻法で負けたほうが良いと思っています。


人は勝ち続けることは絶対にありません。どこかで必ず負けます。逆に捉えると、人は負け続けることも絶対にありません。どこかで必ず勝つわけです。その勝つという美酒を味わう時に、ずる賢くして勝つのか、正攻法を貫いて勝つのか、どちらが嬉しいかというと、私個人的には、


9回負けても、正攻法で1回勝った方が、逆の結果よりも何倍も嬉しく感じます。



負けたら終わりではありません。一発勝負の試合ではないので、何度でもやり直すことは可能なわけです。大事なのは負けたことで何をしていくか、何をしなければならないのか。それを見つけ出すことなんだと思います。だから私は正攻法で挑んでいきます。


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