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ゆるいつながりが人生を大きく変えるって話

今日は、元奥さんと25年ぶりくらいに「お茶ノ水 小川軒」へ。
なぜなら、私たち元夫婦の人生を変えるきっかけを与えてくれた人が急死したから。
なので、その人とのゆかりのお店でご飯を食べようということで。

私の人生で最大のターニングポイントは、27歳のときにロシアへ働きに行ったこと。
その急死した人は、そのきっかけをくれた人。
この人がいなければ、わたしはそのまま日本でまったく別の人生を歩んでいただろう。

そんなわたしにとっての人生最大のチャンスをくれた人のことを、わたしは実はよく知らない。

自分の人生に大きな影響を与える人は、必ずしも強いつながりの人とは限らない。
ゆるくて弱いつながりの人のちょっとした行動が、意外にも人生に大きな影響を与えているのではないか。

家族、親友、仲間、メンター・・・
強いつながりの人たち。
自分の性格や行動、過去を知っている人だ。
もちろん、こういった人たちも、自分は多大に影響を受けている。

だけど、今振り返ってみると、「つながりの強さ=人生を変えるほどの影響力を持つ」とは限らないのではないかと思えてくる。

人生は面白いものである。

ちょっとズレていれば、まったく違う人生を歩んでいた。
まさに「今」の自分は、すべて必要なピースでできているということか。

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そんなこんなで、恩人の死を振り返ってみてふと気がついた。
その恩人とわたしの年齢だ。

当時その恩人は、今のわたしよりも年齢が若かった。
そして、その周りにいた人たちも、わたしたち若造を大いにかわいがってくれた。
何の見返りも求めず、結果や成果がでなくても、大きな目で見てくれた。
バブルの時代ということもあったが、それを差し引いてもカッコイイ大人たちだった。

今の自分を振り返ってみてどうだろうか。

同じようなことができるだろうか。
できているだろうか。

自分が若い頃に見たカッコイイ大人たちを超えているのか。
近づいているのか。

そんな比較をしても仕方ないが、恩人の死をきっかけに、自分を客観的に見ることができた。

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そんな恩人やカッコイイ大人たちの思い出話を、25年前とまったく変わらない味のハヤシライスを食べながら、元奥さんとしばし語り合った。
他の人にはわからない、元夫婦だけにしかわからない話だ。

で、この「お茶ノ水 小川軒」。
その恩人がいたからこそ知ることができたお店。
オーナーでシェフの小川氏も、当時かっこよかった大人のひとり。

当時、この「お茶ノ水 小川軒」の料理教室に通っていたこともあった。
厨房で白いコックコートを着て、大きな寸胴でソースを作っていた小川さん。

つまり、このお店で小川氏に出会っていなければ、料理人としての自分もおそらくいなかっただろう。

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ゆるいつながり。
ゆるくても、わたしの人生に大きく強い影響を与えてくれた人たち。

人って、本当にひとりでは生きていないのだなあ。

わたしも誰かの人生に影響を与えているのだろうか。

ゆるいつながりの恩人の死は、いろんな気づきを教えてくれた。
改めて感謝したい。

ありがとうございました!

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