![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/91527379/rectangle_large_type_2_7caf93d130729b517281d3fdd8d5157b.png?width=1200)
「学生にアドバイスください」と聞かれると毎回すごく困る。Working with AIの時代に、自分の経験はもう、役にたたないから。
最近、高校生の探求事業とか、大学生からのインタビューとかで話を聞かれることがある。その時に「高校生(や大学生)にアドバイスください」とか聞かれるんだけど毎回すごく困る、というか答えられない。
これからの社会とこれからの社会が異なると思うので、自分の体験はをそのまま伝えるのは、役にたたないからだ。他人の人生に影響してしまうような下手なことは答えられないので、聞かれた瞬間に、以下の思考プロセスでなんとか絞り出そうとする。
【質問受けた時に脳内で始まるプロセス】
①今の高校生や大学生の現状を頑張って想像する。
②これから彼らが迎える社会の姿を頑張って想像する。
③自分が高校 /大学時代にやって良かったことを思い出してリスト化する。
④③のリストの中で①と②の差分を埋めるのに有効と思われる順に順序づけして、トップ3くらいを提案しようと頑張るが。。。。
その間、宙を眺めて数分フリーズするので、インタビュアーの人を戸惑わせてしまって、毎回、ゴメンと思ってる。「人生において役に立つ指針」みたいなものなど、普遍なものでなくて社会の常識の変化に応じて移りゆくものなんだと思う。
それに、今は、社会の検証のサイクルがとても早くなっている。それは一人一人が社会で扱う情報量が増え、いろんなツールやプラットフォームもできたことから、ビジネスや社会的なアクションの検証できるスピードが爆速になったから。
先日、notionにAIアシスタントが入るalpha testのリリースあったし、stable diffusionのような画像生成サービスも話題になったけど、検証スピードが超速になる、working with AIの世の中ではさらに今までの指針や経験は役に立たなくなってるんだろう。
「海外を体験しよう」とか「学びは裏切らない」とか無難に言っちゃうんだけど、もしかしたらメタバースや移動のCO2の問題で移動自体が必要ない社会になるかもしれないし、わざわざ知識を集積しないでもAIアシスタントがやってくれる時代が来るかもしれない。
一体みんな、どんなふうに答えてるんだろうか。時代錯誤に「俺の若い頃は」とかドヤり顔で言っちゃうオッサンにはなりたくないー。