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『大安仏滅』全2巻レビュー
現在、深夜1時を過ぎました。前夜、父が「明日は月命日か〜」なんて言葉を口にしていた。
そのこともあり積読していた作品の2巻に目がいく。「大安仏滅」…。以前、はてなブログでレビューしていたこともありましたが、続きを読むことに。
『大安仏滅』どんな作品?
簡単に説明すると葬儀屋さんの物語。故人の想いを葬儀を通して弔う。その中で紡がれる人間模様がこの作品の見どころ。
どんな人にオススメ?
”親が高齢で今後に悩んでいる方”なんかにオススメできます。また、人の死とあまり触れてこない若年層の方にも読んで頂きたい優良作品。
最期を考えるために…
これは自身の親のことだけではなく、自分にも当てはめられる。私も中年と言われる年代で体の衰えも日々感じます。その中で「親のことも、自身のこともできるだけ後悔したくない」一心です。
主人公の青木くんの父のように皆に囲まれて温かく送りだしてあげたい。読み終えてそう感じました。
エンターテイメントだけでは伝えきれない作品も漫画の醍醐味
こういった『大安仏滅』のような青年コミックも影に隠れがちで目立たないのですが、書店員としてではなく、1人の人間としてオススメしたい作品の一つに挙げられます。
エンターテイメントが叫ばれる昨今、現実に目を背けがちになってしまいます。もっと私に力があるのなら、もっともっと推したい作品!
母との別れ
昨年、母が亡くなり…それと同時期にこの作品を手にしました。その時、涙腺崩壊…。それから月日が流れ2巻が発売。1周忌もあり、なんだか手が伸びずに3ヶ月が経とうとしていました。
この時期に読んだのは正解だった気がします。ただ読んだ後は、またまた大号泣…。いろんな思いが駆け巡り、悔しさだけが残りました。
ボロボロになっても見守る覚悟があっただけに、早すぎる別れに思い出すだけで後悔と悔しさだけが…込み上げてきます。母が亡くなって以降、力が抜けてしまい今では全てが、ほどよく出来ています。
正直、生きている実感もあまりなかったのですが、それでもこの作品は読んだ後、現実に引き戻してくれます!ボロボロになっても生きてやる!
元気な父
体が丈夫で元気な父。それでも寂しさは、かなりあるみたいです。私が出来ることは、父の話を1分1秒でも聞くことにあります。前は何となく聞き流すこともありましたが、母が居なくなって思うことは、永遠がないこと。
時間は有限ですし、明日どうなるかなんて誰にもわからない。その事は、物凄くパワフルな父にも言えることです。これはもう自分が後悔しないためでもあるのですが、一緒に居て泣いたり笑ったり。親子でも共有することが大事なんだと作品を通して感じました。
最後になりますが…
気になった方は是非、購入してみてください。期待を裏切ることはありません!私が保証します!(←誰だよ。なに目線よww)
そして…
来る11月17日は『大安仏滅』作者である石川チカ先生の誕生日。ここまでフラグがたった今、リアル書店でもネットでも電子でも!
ポチッと〜ポチッと〜。
いつかまた どこかで 石川チカ先生の 作品に巡り会えると信じて 今日は終わりにしたいと思います。
それではまた。
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