【感想】fukui劇vol.10A公演「母孵ル、~晩秋の夜~」
とてつもなく繊細に作り込まれた不条理コメディこんな作品に出会えるなんて、観劇三昧に登録してよかったと思える瞬間だった。
本編が始まって、まず美術のクオリティに感動する。
なぜ感動するかと言うと、美術がちゃんと作り込んである舞台は第一印象で作り手側の本気度がうかがえるからだ。
こういうリアル系のセットの場合、「隣の部屋の家具」とか「廊下の壁」まで作られていないと、逆にクオリティが下がってしまう。しかしこの劇団はそんな手抜きは一切していない。
壁の「汚し」や小道具の全てに至るまで