「狂」(番外編)~映画『芙蓉鎮』
『芙蓉鎮』1987年に公開された映画『芙蓉鎮』は、文化大革命を正面から扱った最初の映画である。原作は、古華の同名小説である。
映画は、1963年、湖南省の町、芙蓉鎮の定期市で人々が賑わうシーンで幕を開ける。大躍進運動の失政による疲弊からようやく立ち直り、自由化政策で町は活気を取り戻していた。しかし、背後では、四清運動が次第に階級闘争の様相を呈するようになり、党内では経済の安定を優先する劉少奇の路線と階級闘争による急速な変革を推進する毛沢東の路線の対立が顕在化する。
やがて