STEP-0-8:徹底累計評価主義
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最近「意識高い系」という言葉が流行しています。実際に「意識高い系」と呼ばれている人達150人くらいと会って話をしてみました。
わかったことは「完全にカン違いしている」ということです。「自分にとっては面倒だけど、人に役立ち成果が出せること」を避けまくっている。
そして「自分には苦にならないけど、人に全く役立たず成果が出せないこと」を選んでいる人たち。残念ですが、150人が150人とも同じでした。
彼らが 行っているのは「行動による小さい成果の積み上げ」を行わず「横文字 専門用語風ワード」の【記憶】だけでの「ごまかし」でしかありません。
「1㎜ずつ 積み上げた実績と自信」がある。ということは「戦う時の武器が たくさんある」ということにもなります。実は仕事も恋愛もルールは同じ。
恋愛に例えるなら「オシャレで清潔」「気遣いができて思いやりがある」「収入が周りより少しでも多い」「相手が得する情報を与えられる」。
これを「学校ルール」で考えると「デートの時だけ オシャレで清潔にしていれば良い」と受け取りたくなります。しかし現実は全くちがいます。
急にデートになったりしても「オシャレで清潔」と評価される。この「油断している時」「バタバタしている時」に、それができれば、それこそが「武器」。
「デートの時だけ 気遣いができて 思いやりがある状態を作れば良い」のではありません。相手と一緒にいる時に、ちょっとしたトラブルが起こった。
そういう時でも「気遣いができて、おもいやりがある行動」を維持し続けられるのか? 追い詰められた時に「実力」を発揮する「武器」があるのか?
「相手と一緒にいる時のために、ニワカ仕立ての役立ち情報を知っていれば良い」のではありません。ちょっとしたトラブルでも対応できる知識があるのか?
突然、赤ちゃんが隣で泣き出した時に「赤ちゃんの鳴き声って厄払いしてくれるから縁起が良いらしいよ。」と、落ち着いた対応ができたりするのか?
女性も同じです。「きれい好き」「普段からお肌の手入れをしている」「毎日運動してボディラインを整えている」「料理の練習をしまくっている」。
こういう「1㎜ずつ 積み上げた実績と自信」がある女性と、ニワカ仕立ての役立ち情報の「知識があるだけ」では、全く話は変わってしまいます。
スマホで検索したレシピを見ながら作ったこともない料理を彼氏に作るのと、彼氏が風邪をひいたときに「パッとお粥が作れる」のとでは全く次元が違います。
ニワカ仕立ての知識は、とっても底が浅く、すぐに化けの皮が剥がれてしまうからです。そして、この差が「実力の差」となっていってしまいます。
毎日毎日、自炊をして、ちょっと包丁で指を切ってしまったり、油でちょっとした火傷をしたり、と、日々バージョンアップしている人の実力はホンモノです。
こういう人は「昨日まで作れなかったオムレツが、今日は1㎜だけ上手になった」と、昨日の自分と、今の自分を比べて自信を積み上げていきます。
ですが、こうやって1㎜ずつのバージョンアップの積み上げがない人たちは「あの人もできない」「あの人より自分の方が少しマシ」と他人と比べてしまう。
比べたところで「どんぐりの背くらべ」で、どっちにしろ「パッとしない」というような低次元の底の薄い話にしかなりません。結果「付け焼き刃の恋愛」は成就しない。
ここで言う「武器」というのは「なにかトラブルが起こっても、ほぼほぼ大丈夫だ。」という「取ってつけたような ものではないホンモノの自信」のこと。
「いつもオシャレに気をつかっているんですね。」と言われている人は、急に呼び出された時にでもバタバタせずに「自信」をもって対応できます。これが「武器」。
ですが「用意した時だけは対応するけど、いつもオシャレじゃない」と言われている人が、急に呼び出された時には、身だしなみについての「武器」がない。
「武器」があれば「対等以上」に戦える。ですが、あっちには武器がある、こっちには武器がないなら「媚を売る」しか対応方法がなくなってしまいます。
問題は、上司や顧客は、こういう部分を「無意識的に感じ取る」ということ。これが「感じが良い」「感じが悪い」という日常的な徹底累計評価につながります。
学校のテストは「一発勝負」でOKでした。テストの時だけ「合格点」なら「合格」。テストが終わった瞬間、答を忘れても良かった。テストの点数こそが全てだった。
ところが、ビジネスの場合「いちいち累計で評価され続けていく」という「まったく別次元の評価基準」が採用される。いちいち累計で評価され続けているのです。
その「絶対的なルールの違い」に気付けない限り、いつまでも、いちいち、大きな落とし穴にハマり続けることになるのです。
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