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STEP-0-6:モチベーション

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前回からの つづき-----

「モチベーション」
という言葉があります。学校時代は「やる気」と訳されています。「やる気が出ない」=「モチベーションが上がらない」

結局「やる気が出なければ、出ないでしょうがない」というのが学校時代の感覚。そして「モチベーションを上げる担当」は【先生】でした。

「モチベーションが上がるように指導してくれたら良いのに・・・」という言い分。つまり「やる気が出ないのは【先生のせい】」で良かった。

「勉強が理解できないのは、先生の説明が悪いから」「勉強のモチベーションが上がらないのは先生の指導が悪いから」これで良かったわけです。


多くの人たちが、この感覚を「学校とは全く評価基準の違うビジネスの世界」に持ち込んでしまいます。先生も上司も同じ「年上のオトナ」と考える。

そして「仕事が理解できないのは、上司の説明が悪いから」「仕事のモチベーションが上がらないのは上司の指導が悪いから」などと言い始める。

こうなると「リストラ対象者」となってしまいます。なぜなら、仕事における「モチベーション」とは「面白くないことを強引にでも面白がること」

仕事が面白いワケがありません。「人がイヤがる面倒なこと」を「自分の代わりにやってくれるから代金を払う」というのが「仕事の基本」だからです。


そもそも「普通の人がイヤがる面倒なこと」を引き受けているわけですし、それが「仕事」です。そう考えたら仕事が面白いワケがない。

それでも「強引にでも面白がっていないと、疲れて果ててイヤになってしまうから、いた仕方なく強引に面白がる。」これが「仕事のモチベーション」です。

世の中には「4つのこと」があります。ひとつめは「自分が好きで、人に役立つこと」。ふたつめは「自分は好きではあるけど、人に全く役立たないこと」

3つめが「自分はキライだけれど、人に役立つこと」。そして4つめが「自分はキライで、さらに人に全く役立たないこと」。この4つがある。


ひとつめの「自分が好きで人に役立つこと」これは学校で言えば「超得意科目」。「自分は好きではあるけど人に全く役立たないこと」これは「オンライン・ゲーム」。

「自分はキライだけれど人に役立つこと」これは、学校で言えば「不得意科目」。「自分はキライでさらに人に全く役立たないこと」これは、やる必要がないこと。

問題は、ビジネスの世界においては「自分はキライだけれど、人に役立つこと」ばっかり やらなきゃいけなくなるということです。これをやるからお金をいただける。

しかし「自分がキライなこと」を やらなきゃいけないわけです。ここで「強引にでも面白がらないと やってられない」。ここで「モチベーション」が必要になる


さらに、ビジネスの場合「人に役立つ」に「成果が出せる」という意味が加わります。「自分には苦にならず、人に役立ち成果が出せること」が1つめの分類。

「自分には苦にならないけど、人に全く役立たず成果が出せないこと」が2つめの分類。「自分にとっては面倒だけど、人に役立ち成果が出せること」が3つめの分類。
 
そして「自分にとって面倒なうえに、人に全く役立たず成果が出せないこと」が4つめの分類。まぁ、4つめのをやろうとする人はいないのでしょうけれど。

問題は、仕事の9割以上が、3つめの「自分にとっては面倒だけど、人に役立ち成果が出せること」だということです。ほとんどの仕事が、こういう仕事ばかり。


こういう仕事ですから、ほとんどの場合「やりたくない」。「やりたくない事」は引き受けなければ、やらなくて済むと考えて良いのは「学校だけ」です。

そして「やりたくない」という気持ちを「できない」という言葉に置き換えてしまう。「この仕事をお願いして良いか?」「私には できません」で逃げられる。

そう考えて、面倒をドンドン避けて通る人が20%。それを「いやいや引き受けて「言われたこと」の最低限だけ少し手抜きしてやっておこうとする人」が60%。

そして「自己成長につながる」と考えて「言われたこと以上」に「言われたこと」にオマケまでつけて動く人が20%。成果を出し評価されるのは、この上位20%のみ。


周囲からしてみると「成果を出している上位20%の人」を評価するしかなくなります。評価されている人は、ドンドン自己成長します。そして「自信」がついていくわけです。

目の前にある「自分には苦にならないけど、人に全く役立たず成果が出せないこと」より「自分にとっては面倒だけど、人に役立ち成果が出せること」を選ぶ意思がモチベーションなのです。

この「意思(モチベーション)」を持ち続けた人だけが、結局「成果」を出すことになる。そして、それが だんだん面白くなる。人に頼られたら「やりがい」が出てくるからです。

これが「第二の才能」英語で言う「セカンド・ネイチャー」です。そして、この「セカンド・ネイチャー」こそが「スキルの正体」なのです。


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