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授業参観

今日は授業参観でした。
今回は、地域の伝統文化の体験を通しての学びということで、不登校の息子も「やってみたい!」と参加することになりました。

自分で参加を決めた割りには、朝の支度がグダグダ。
それでも何とか授業には間に合って、今日の講師をしてくださるとある工房の方のお話が始まりました。
うちの子は静かに参加しているけれど、配られた工房のパンフレットをずっと眺めている感じ。そばにいた同じ支援級の子は、始まる前からソワソワ。「もしかして、この子は何をしたらいいのか、どんなスケジュールか分からないから不安なんじゃないかなぁ?」私はそんな風に感じました。
教室に入りたくても気持ちが乗らない・・・
「なんかまだ気持ちが決まらないかな?」そんな声かけをしたら頷く。
先生に「なんかまだ気持ちが整わないみたいです」って声をかけると
「大丈夫です、見てますから」との返事。
半ば強引に教室の一番後ろに連れてこられて、嫌そうなその子の隣にかがんで、息子の様子を見ながら様子をうかがう。
しばらくして廊下に出て座って「わかんない!」と言ったので、
「そうか、分かりにくかったかぁ。オバちゃんメモしてたから教えようか?」というと頷いて、話を聞いてくれた。
スマホのメモに、うちの子に必要そうな情報を打ち込みながら聞いていたので、その子に「今はこんな話をしていたんだよ」と嚙み砕いて話をした。
今日は染め物の授業だったので、染料を使った絵付けを行うので、色の話をしていた。
そして彼は、「茶色と黄色で濃さが違うとか分からない」といった。
こういうのを拾い上げて特支担が噛み砕いてほしいところだけど、私に出来る説明をした。
そうすると、また教室の後ろに戻って私の隣に座った。

その間、だれも支援の先生は気付かない。
というか、その子の担当の先生は教室に居なかった。

色塗りを開始するのに、教室を移動する時、息子に
「説明分かった?」と聞いたら、
「大丈夫」というので、
「それじゃぁ、ちょっと仕事に戻るから、12時には迎えに来るよ。」
と言って授業参観を一度抜けた。

11時半過ぎに戻った頃には、最後のまとめの授業をしていた。
前に工房の人がいていろいろ話してくれているけれど、パンフレットだけを眺めて、聞いているやらいないやら。
他の子は、ファイルにあるプリントに、聞いたことをメモしている。

「うちの子には聞きながらメモを取るが難しいなぁ。どんな対策があるだろう。」
ここは先生との交渉課題だと思ってメモをする。

制度的な設計と、現場の現状に大きなギャップの有る特別支援教育。
先生や学校の理解で、支援はとても変わる。
小学校の先生は、あの子たちの未来を背負っていることを感じているのだろうか?
親が一所懸命になっていることを、煙たがられたり、うるさい親扱いされている雰囲気を感じている私としては、すごく悲しい現実を突きつけられた。

親が子どものインフォーマルアセスメントをしっかりできないと、学習の穴を埋めることは難しいなぁ。
学校に行ければ、もっと現実的な課題を先生と共有できるんだけれど。

息子は今日、半日学校に行けた。
それだけで価値ある日だ!
今日の体験や、参観で気づいたことを、次の機会に活かしていけるように準備して行こう。

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