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折り紙の薔薇のシンデレラ


 なんにも出来なくなっちゃいました。なんも頭に入らなくなっちゃいました。惰性でしか生活出来なくなっちゃいました。
 楽しいことは楽しいし、嫌なことは嫌だけど、なんかもう、ぼんやりしちゃって、昨日何やってたとか忘れちゃって、全部好きなのに全部どうでもいい。noteも短い日記でもいいから書こう、じゃないと一日一日を忘れちゃうって思ってるのに、一ミリも筆が進まなかった。

 気持ちが落ちてるというか、虚無の方が近い。全部どうでもいいやって気分になってて、あーそうだ、これがわたしの鬱だ〜ってなって、最悪。死にたい死にたい殺してください期の前後は、全部が虚無。ツイッターで気になる情報もカスみたいな情報もチェックしてるし、欲しいと思ったものをリツイートしたりするけど、結局ちゃんと買いに行ったり見に行ったりするものって半分もないんじゃないかな。見るだけで消費した気分になって、記憶にも手元にも残らなくて、そんな情報を一生眺めてる。時間の無駄なのに、これしか出来ない。

 『絶望名人カフカの人生論』っていう本を読んだんだけど、その中に、「ぼくはポジティブも質の悪いネガティブもいらない、ほんもののネガティブを愛してる(意訳)」みたいなこと書いてて、そういうの見てたらなんか自分が幸せでいることで、アイデンティティというか、自分のキャラクター性が失われているような気分になってくる。鬱で死にたくなきゃいけない気がしてくる。何がそうさせるでもなく、自分が自分を追い詰めてる。なんだかnoteの記事も、いつもの日記とかより、ドカ鬱で泣いてるやつの方が伸びるし。ポジティブにもなりきれないやつのポジティブなんて、ない方がいいんじゃないかとか。
 でも結局突発性も衝動性もないもんだから、「鬱で死にたい」をファッションにしているに過ぎなくて、本当に病気の人にも、心配してくれる人にも、全てに失礼で、情けなくて、申し訳なくなる。だけどやっぱり明るくてポジティブな自分のことを自分として形容できなくて、気づけばこんな風になっていた。どうすればいいんだ。怖いだけなのに。安心が欲しいだけなのに。全部心配なだけなのに。

 親友が誕生日プレゼントをくれました。リファのコームと、折り紙のバラの花束。めちゃくちゃ嬉しかった。そんな親友は「一ヶ月外出れてない」「もう受験もやめようかな」って言ってて、こんな素敵なことしてくれる人が、なんでこんな顔しなきゃいけないんだろうって世界を憎んだ。だけど、世界は何も悪くなくて、ただ世界というものに馴染めなかったわたしたちが悪かったんだろうね、でいつもファイナルアンサー。何回話しても同じ結論を、何度も話さずにはいられない。そのくらい、そんな不出来な自分のことを受け入れられなかった。

 今日も全然だめ。風呂❌勉強❌外出❌読書❌で終わってる。意味もなくカラコンを消費して意味もなくメイクして自撮りして、加工に加工を重ねてから鍵垢に載せるしか出来ない。もう、加工なしの自分の顔見れなくなっちゃった。
 小説が書きたくなった。短くて、でも雰囲気のある、冷たさと暖かさが同時に存在するような話が書きたくなったのに、何一つ思い浮かばなくて、やめてしまった。本当に、頭も想像力も回らない。
 何も出来ない。何も出来なくなっちゃった。全て待ってくれないのに。

 好きなアイドルが表紙だったから買った雑誌で、俵万智さんが「写真を見て一句」というのをやってた。その中のこの写真(よくないと思うけど紹介させてください)

SPUR/12月号

『たましいがレースまとって立っていた廊下は遠い日の滑走路』

というのがすごくすごく良かったので、共有させてください。写真の都合でモデルさんの顔が映らなかった。ごめんなさい。


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 ねこあつめ始めました。やっぱり人生は無意味でした。無意味を重ねることに意味を見出すのをやめたかった。投票に行きました。全部若者のせいにされている気がしますが、わたしも全部老人のせいにしているので何も言えません。静かに世界が滅びたらいいのに、という静かな祈り。綺麗さっぱり無くなってしまいたいけど、少女終末旅行のチトとユーリみたいに、荒廃したふたりだけの世界を、誰かと堪能したい気持ちもある。全て憂鬱です。全部上手くいきません。生きてて上手くいったことなんてひとつもないし、これからもそう。わたしにも何かあればよかったのに。何か好きなことがあればよかったのに。なんにもない。なんにもなかった。才能とか欲しかった。せめて普通に生きる才能が欲しかった。
 最近アイドルとかバリキャリの人とか見ても、「この人って何も出来ない時期(時間)ないのかなー」とかばっかり考えるようになっちゃった。多分あるのに。それでもその人たちは頑張ってて、わたしは「動けないんです」なんて言って、怠惰なだけ。やっぱり自分のことは大嫌いだし、大嫌いでいないといけないような気がするし、大嫌いでいるためにわざわざ「大嫌い」なんて書いている。山なし・落ちなし・意味なし。

 それでも、折り紙の花束のために花瓶を探す自分のことは好きになれました。
 息がしづらいけど、耳鳴りも酷いけど、今日もおやすみなさい。みんな、王子様のいないシンデレラ姫だよ。

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