なぜ近くにセブンはたくさんあるのか?
こんにちは!かのです!
今日はセブンイレブンが市場で勝ってきた戦略についてです。
街を歩いていて「あ!またセブンイレブン がある」という経験ありませんか?
これは間違えて店舗を出しすぎているのではなく、戦略的に展開しているからです。(当たり前)
戦略の名前はドミナント戦略と言って、ドミナント戦略による一点突破な攻め方は良い影響もありますが、反面一気に総崩れする悪い影響もあります。
今回はこのメリットデメリットを解説したのち、現状のコンビニについて語ります。
ドミナント戦略
チェーンストアがひとつの地域に集中して出店する戦略を指します。「ドミナント(dominant)」は、「優勢である」「支配的な」という意味です。多店舗出店している地域を「ドミナントエリア」と呼びます。
ドミナント戦略はいわゆるゲームの陣取りゲームみたいなものです。多数出店して知名度や売り上げを一気に奪うといったことを目的にしています。
成功事例として1996年にセブンイレブンが大阪進出した時はローソンが1強でしたが、ドミナント戦略で立て続けに攻め、結果的には関西No. 1のシェアを誇るようになったものがあります。
ドミナント戦略は弱者の法則とも呼ばれており、これは強者に勝つには弱者なりの戦い方があるということです。まるでシロアリのような戦いで勝つようなものです。
(ちなみに店舗を出すために開業資金はバラツキはありますが約300万円あれば足ります。)
メリット
・地域での認知度が高まる
・配送効率が高まる
・地域に合わせた広告宣伝ができる
・スーパーバイザーが巡回しやすい
店舗を近くにたくさん持ってくることで地域密着でできることが強みです。
地域に多数店舗を出す
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利用客、認知度が増える
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「私の地域はセブンイレブン」などと顧客ロイヤリティ獲得につながる
地域に根付かせることで、旅行など他の場所でコンビニを選ぶ時もセブンイレブンが選ばれやすくなります。
デメリット
・災害時のダメージが大きくなる
・店舗同士でも顧客の奪い合い
・地域の事情が変わると売上に大きく影響する
もちろんドミナント戦略は成功する地域と失敗する地域が分かれます。特に失敗するとコンビニ同士の潰し合いなどといった悲惨な結果に繋がります。
現状のコンビニ
そもそもドミナント戦略は高度経済成長期だからこそ成功できました。
現在、少子高齢化の影響で地域に人が少なくなってきています。そのためセブンイレブンは店舗移転や経営悪化などしているので、戦略が時代に合ってないことがわかります。
よくブラックバイトと呼ばれるようになったコンビニの根源を見た気になりました。コンビニの店長が頭を抱えて四苦八苦しているのは、ビジネスモデルが一番の原因かもしれませんね。
ひとこと
コンビニのバイトはコンビニエンスではない
やることが多いとよく聞く
コンビニが多いせいでポイントカードが多くなりややこしい