Kano @フランス暮らし×アメリカ勤務

フランスの地方都市で暮らしつつ、アメリカのNPOで働いています。日々の生活で考えたこと・感じたことを少しずつ書き留めていきたいです。

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フランスの地方都市で暮らしつつ、アメリカのNPOで働いています。日々の生活で考えたこと・感じたことを少しずつ書き留めていきたいです。

最近の記事

【国際結婚】「白黒つけない」はフランス人の美徳?

※以下、Emily in Paris Season 4のネタバレが少しあります。 フランス人のパートナーと喧嘩になるたびに、問題の原因を突き止めて解決を試みたい私 vs 次回は気をつけようねーで終わらせたいパートナー間の違いが浮き彫りになり、お互いにより苛々するという悪循環が起こっています。 私は私で、気をつけようなんて曖昧な言葉で何も解決になってなくない?って思いますし、あちらはあちらで毎回しち面倒臭い長々とした話し合いをやめてくれと思っていることでしょう。 彼いわく、

    • 【フランス子育て】バイリンガル子育てへの道

      子どもが産まれた頃、いわゆるママ友コミュニティがほしいなーと思い、現在住んでいるフランスの地方都市の、国際結婚家族のお母さんたちが集まるFacebookグループに入りました。 そこでアメリカ人のあるお母さんが「もうすぐ3歳で学校に通い始める(フランスでは義務教育が3歳から始まります)娘がいるが、英語を100%理解しているのに話さない。フランス語だと2歳にしては十分以上なボキャブラリーがあるのに…。彼女には常に英語で話しかけているが、私がどうせフランス語が分かるからと、自分に

      • 【国際結婚】相手の国に住むということと、自分の無力感との闘い

        フランス人のパートナーとフランス語ができない私がフランスに住んでいると、パートナーが私のためにフランス語を通訳しないといけない状況によく出くわします。 通訳してもらっている身で言える立場ではないことは重々承知ですが、だいぶ端折った通訳に私がイラッとしてしまうこともしばしば... 例えば、天気の話がされていたとして、彼が教えてくれるのは「天気について話してるよ」だけ。具体的にどんな話がされたのかはスキップされたり、そもそも彼がわざわざ訳す必要はないなと思った話題は完全にスルーさ

        • 【フランス出産レポ】仏社会保障制度への感謝とスパルタ母乳指導

          7月頭に子が産まれてきてくれました。フランス地方都市での出産です。第一子ということで右も左も分からぬまま、どうにか新米母としてスタートを切りました。 記憶が鮮明なうちに出産にまつわるあれこれで印象的なことを書き残しておこうと思います。 無痛分娩、万歳フランスでは8割の人が無痛分娩を選択するそうです。最近は”ナチュラル”志向で自然分娩も増えてきていると麻酔医に言われましたが、とはいえ、主流は無痛分娩。プラスαで費用がかかるわけではない(はずです。私立病院だと違うかもしれません

          【フランス妊婦生活】ベビー用品を揃えるの巻

          フランスでの出産が近づいてきました!以前、以下の記事で妊娠発覚から中期までについて書きましたが、今回は出産・育児準備でこれまでに揃えたベビー用品を紹介していきたいと思います。 出産当日に産院へ持っていくものこちらは産院からもらったリストに沿って揃えていきます。日本とおそらく同じく、分娩室に持ち込むものと、その後の入院に必要なもので分かれていました。以下、アスタリスク(*)をつけたものが分娩室用です。 ちなみに入院は3 - 5日の予定です。問題なく出産が完了+ミルク育児の場

          【フランス妊婦生活】ベビー用品を揃えるの巻

          【旅行記】早春のマルセイユ

          3月末に友人と2人で1週間ほどマルセイユに行って来ました。初の南フランス!少しはもう暖かいかなと期待して行ったのですが、海風でとても寒く、現地でストールを調達しました。住んでいるところもフランスでは南の方ですが、3 ~ 4月は夏のように暖かい日と冬のように寒い日が交互に続いたので(というか寒い日の方が多いのでは…?)春先にフランス来る方はお気をつけください。 というわけで、1週間のマルセイユ滞在記です。 ※ヘッダー画像は街中で見かけたタコだかイカだかの落書きです。さすが港町

          【フランス生活】Happyとcontentの違いについて多文化カフェで話したこと

          たまに週一で集まる英語を話そうの会に参加しています。 以下の記事でも書きましたが、フランス人と非フランス人半々な会です。 朝10時スタートなのですが、みんな好き勝手な時間に来て、人が多くなり始めるのは11時過ぎとかでしょうか。例に漏れず私も11時過ぎに行くことが多いのですが、先日、行ったときに「自分が何が好きかを知るためには、世の中にはこういう生き方の選択肢があるんだってたくさん知らないといけないし、色んな事を経験しないといけない」みたいな会話が繰り広げられていました。何か

          【フランス生活】Happyとcontentの違いについて多文化カフェで話したこと

          【アメリカ大学院…のその後】税金の支払い状況はちゃんと確認しようねという話

          大学院を卒業して、アメリカを脱出(?)してからもう少しで1年になりますが、2023年の頭はアメリカにいたので2024年頭に2023年分の税金の申請・支払いをしないといけません。と思ったら、実は2022年の税金でちょっとやらかしていたことが発覚したので、書き残しておきます…。 私が行っていた大学院では税金申請のサービスと連携していて、連邦の税金はタダでそのサービスを使って申請書を作ることができます。 ※今年初めて州の税金を払うことになり、そちらはサービスを使いたかったら自分で

          【アメリカ大学院…のその後】税金の支払い状況はちゃんと確認しようねという話

          【アメリカ大学院】学部卒業後、すぐ行くべき?

          先日、私が通っていたアメリカ大学院のプログラムへの進学を検討しているという方とお話した時に、学部からストレート進学組と、社会人経験組のどっちが多い?どっちが良い選択肢だと思う?という話になりました。 私がいたプログラムは、ちゃんと数えたことはないですが、社会人を経験してから来た組の方が多かったと思います。数年経験してから来た20代後半がボリュームゾーンかなと。とはいえ、だいぶ多様なバックグラウンドの人たちが集まるプログラムだったので、やや多いかなというゾーンがそこなだけで、学

          【アメリカ大学院】学部卒業後、すぐ行くべき?

          【語学学習】Language exchange partnerからの学びと刺激

          以下の前の記事でもちらっと書きましたが、たまに日本語を学びたいフランス人とLanguage exchangeをしています。 先日、友人に紹介されてカフェで会ったフランス人はなんと8ヶ国語喋れて、インドネシア語や日本語をプラスαで勉強しているという猛者。 まぁヨーロッパにいるとヨーロッパ系の言語を幾つも喋れるのはあるあるです。が、彼の場合はロシア語もぺらぺら、アジア系も囓っているということで、ヨーロッパ系言語が母語の人は、そりゃヨーロッパの言語なら幾つも喋れるよ、下駄履いてて

          【語学学習】Language exchange partnerからの学びと刺激

          【フランス生活】行政手続きとの闘い

          どこの国でも行政手続きはやいのやいの言われるものですが、フランスはフランス人自身が自信を持って(?)うちの国はやばいと言ってきます。 最近、引っ越したのに伴い、また面白い問題が幾つか発生したので、それも含めて書き留めておこうと思います。 いつまで経っても手に入らない滞在許可証フランスでは長期滞在になるとtitre de séjourと呼ばれる滞在許可証が必要となります。日本で言う在留カードみたいなものですかね。 私の場合、まず1年有効期限の家族ビザで入国して、その有効期限

          【フランス生活】行政手続きとの闘い

          【フランス妊婦生活】妊娠発覚から中期まで

          フランスでの妊婦生活も折り返し地点が過ぎました。せっかくなので忘れないうちに妊娠発覚からこれまでのことを書き留めておこうと思います。 妊娠検査薬を手に入れようスーパーや薬局で数ユーロで手に入ります。薬局に行くと、早い時期(受精したと思われる日の8日後!)からチェックできるものや、受精から何週間かが出るものもあるようですが、私はスーパーで2ユーロぐらいのシンプルなものを買いました。 婦人科に行こうお、妊娠っぽいぞとなった時点で、婦人科医を予約しました。一般医でもいいらしい。

          【フランス妊婦生活】妊娠発覚から中期まで

          【アメリカ大学院】授業以外の過ごし方

          以前、アメリカ大学院進学の振り返りを記事にしました。 (以前の記事はこちら) わざわざ社会人から大学院へ進学し、しかもアメリカ。最大限時間を有効活用したいと思い、授業以外でどんなことに取り組んでいたかを振り返ってみたいと思います。 学会参加業界ではおそらくそこそこ大きい規模に入るアメリカで毎年開かれる学会への参加をプログラムが強く推奨していて、プログラムメイトの1/3ぐらいが参加していました。修士1年目入ってすぐにプロポーザルの締切があったので、<学会>というものの右も

          【アメリカ大学院】授業以外の過ごし方

          【フランス生活】ともだち100人できるかな

          海外での友達作りって難しくないですか?...と、書き出してから思いましたが、日本でもそんなに友達がいるわけでもなかったので土地は関係ないのかもしれません。 よく考えたら、日本でも学生時代からの友人にしか会ってなかったですね…あとは友達と呼べるか分かりませんが一部の同僚か。 そんな人間が、全く知り合いのいない土地で100%リモートの仕事を始めたら、友達なんてできるわけがありません。 このままだと顔を合わせるのがパートナーだけになって、お互いの精神状態的によくない気がすると思い

          【フランス生活】ともだち100人できるかな

          【海外やらかし話】インドネシアで電車の席を恵んでくれた見知らぬご夫婦

          もう10年以上前のことです。巷にあふれている話だと思うのですが、高校生の頃に沢木耕太郎の深夜特急を読んだ私は、バックパッカーというものへの憧れを募らせつつ大学へ入学しました。 デリーからロンドンまでの陸路旅行はできないにしろ、大学最初の夏休みは「バックパッカーっぽい」ことをしたいと思い、インドネシアへの一人旅を決めました。 ※これを書きながらそもそも「バックパッカー」の定義ってなんだと思いネットで調べましたが、低予算で(主にバックパックを背負って)中長期で旅行する人のことらし

          【海外やらかし話】インドネシアで電車の席を恵んでくれた見知らぬご夫婦

          【国際結婚】フランスの家族観

          最初に書いておくと、家族観を語れるほどフランスの家庭事情に詳しいわけではないです。パートナーと自分はもともと日本で出会って、一緒に暮らし始めたのも日本で、彼が合わせてくれていた面が大きいのでしょうが「フランス式」を意識して夫婦生活を築いたことはありません。 付き合い立て当初の時、会う頻度や連絡頻度でだいぶ揉めたので(主に私の出不精・連絡無精が原因)、ある程度諦めてくれた点はあるのかも…すまん。 義実家も私が直接的に関わるのはクリスマスのながーーーいランチのみ(2023年末は

          【国際結婚】フランスの家族観