【国際結婚】相手の国に住むということと、自分の無力感との闘い
フランス人のパートナーとフランス語ができない私がフランスに住んでいると、パートナーが私のためにフランス語を通訳しないといけない状況によく出くわします。
通訳してもらっている身で言える立場ではないことは重々承知ですが、だいぶ端折った通訳に私がイラッとしてしまうこともしばしば...
例えば、天気の話がされていたとして、彼が教えてくれるのは「天気について話してるよ」だけ。具体的にどんな話がされたのかはスキップされたり、そもそも彼がわざわざ訳す必要はないなと思った話題は完全にスルーされたり...
でも、そりゃそうですよね。会話に参加しつつ同時通訳するなんて、私だって無理です。
私のフランス語上達が一番の解決方法だということは大前提として、でもなんで自分は毎回イラッとしてしまうんだろう?と、ふと考えました。
だって、どうせフランス語の会話には参加できないんだから、正直、通訳されようがされまいが、あんまり何も変わりません(このマインドが語学上達という意味ではあまりよくないのは分かりつつ...)。
とはいえ、会話に参加できないまま、薄ら笑いを浮かべてそこにいないといけないことへのフラストレーションはベースにあるでしょう。
さらに、おそらく私が感じているのは彼に頼りきりの無力な自分に対する苛立ちなんだろうなと思います。「ちゃんと」通訳してくれないことより、そもそも通訳が必要になっていること自体が嫌なんだろうなと。
今までの人生、それなりに何でも自分で解決してきた、少なくとも解決しようと頑張ってきたつもりです。それが言語ができないがゆえに自分が何もできない子どもになったかのように思えてしまう。本当は私、もっとできるのに。
また、彼の通訳に頼り切るということは、私がどこまで何を理解するべきかの判断を彼の手に委ねることになります。彼が、私には必要ないと思ったことが私の耳に入ることはありません。
例えば、先日、病院で、何やら私の健康保険関係で問題が有った模様。先方とパートナーとの間でやり取りがされ、解決されたようですが、「何があったの?」と視線を向けても、そのまま次の話題に進んでしまいます。あとで聞けば、確かにその場のやり取りだけで解決する些細なことで、わざわざ訳す必要がないというのも分かりますし、彼が解決してくれるなら頼っておけばいいのかもしれませんが、自分自身や子どものことで蚊帳の外のような扱いを受けると、うーんとなってしまいます。今ではほんの少しフランス語も分かるので、スキップされた話題の存在にも多少気づけますが、気づかなければ後で改めて聞くこともできないし...
繰り返しになりますが、そもそも通訳してくれることは有り難いですし、私が一人でもやっていけるフランス語を身に着ければいい話ではあります。更に言えば、開き直って彼に頼る状況を受け入れればいいのかもしれませんが、自分の性格的にそれも難しいなと...似たような状況の方、いらっしゃいますか?どうされていますか?