生地のことをもっと知りたい♪
おはようございます!
昨夜は、成田悠輔さん・落合陽一さん・有働由美子さんが、(ChatGPTの進化と今後の日本)というお題で対談していた動画を見ていたんですが、もう始まって3分もしたら、頭がパンクしていました…。
もう話が高度過ぎて、分からないことだけでしたが、何とか最後まで観ることができました。
なんとか最後まで観れてよかったのは、「宮沢賢治」の話で締めくくられたことでした。
まぁ、たまには頭がパンクするぐらいの話を聞くのもいいかもしれません。
はい!
さて今日は、繊維、洋服の生地のことについてお話ししたいと思います。
意外に知らない方も多いみたいなので、ちょっと詳しくお話ししますね♪
繊維の特徴と対策
お洗濯やアイロンがけをするにあたって、繊維の基本的な性質や特徴を知っておくことは大切です。
繊維は、シルクでもワイシャツ並みの強度を持ったものもあれば、綿でもとてもデリケートな扱いが必要になるものもあります。
洗い方や脱水の仕方、アイロンの方法を選ぶときに、一番の判断ポイントは、その衣類がもっている風合いです。
糸の撚りが甘いもの、生地の織りが緩いもの、光沢があるもの、柔らかい風合いがあるものは、縮みやすかったり、脱水ジワが傷になってアイロンをかけても取れなかったりします。
まず、風合いで判断してから、次に繊維の特徴をしっかりと知っておくことが大切です。
植物性繊維(綿、麻など)
植物性繊維には主に綿や麻があります。
高温(180~210度)でアイロンがけをします。
綿は、吸水性と吸湿性が良く、熱にも強くて丈夫です。
アルカリ性に強く染色性や発色性に優れています。
また、水に濡れると強度が増し洗濯に強くなる特徴があるのです。
汚れを手放しやすい性質があり汚れ落ちも良いので日常着として最適です。
しかし、とても柔らかいもの、光沢のある綿素材は、シルク素材と同様にデリケートな取り扱いが必要です。
麻は綿と同じ特徴がありますが、光沢があり、シワになりやすい特徴を併せ持っています。
動物性繊維(ウール、カシミヤ、シルクなど)
動物性繊維は、中温(140~160度)でアイロンがけをします。
アルカリに弱いので、酸素系漂白剤などに漬けると糸が溶けて風合いが変化したり、ペチャンコになってしまいます。
なのでアルカリ剤は使用できません。
アルカリ剤が入っていない無添加石けんで手早く洗います。
前処理の時のブラシは、必ず一方通行に動かします。
ゴシゴシ(行ったり来たり)といった擦り方は、毛羽立ちや縮みの原因になります。
ウールは、保湿性と保温性が高くシワになりにくい特徴があります。
引っ張りや摩擦に弱くて、洗うと縮みやすく、擦れてアイロンでテカることがあります。
強く洗いすぎてフェルト化してしまうと元の形状に戻すことは困難です。
カシミヤなどは、撥水性に優れていますが、吸水性は低い性質があります。
シルクは、光沢があり、通気性、保湿性に優れています。
タンパク質でできているため紫外線で変色します。
水分に弱く、シミ抜きをするときには決してゴシゴシ擦ってはいけません。
生地がケバ立ったり、白けたりします。
洗う時は、たっぷりの水で優しく振り洗いをします。
脱水は、絞らずにそのままハンガーに干すか、バスタオルで優しく挟んで水分を吸い取る程度にします。
この時、色流れに注意してください。
シワが付かないように洗い上げて、手アイロンをかけ干すのがポイントです。
合繊繊維(ナイロン、ポリエステルなど)
アイロンは、中温度(140~160度)でアイロンがけをします。
汚れを吸着しやすく手放しにくい特徴があります。
薄汚れた感じになるので、綿の下着など汚れを手放しやすい素材とは分けて洗ってください。
ナイロンは、摩擦や折り曲げなどに対しても非常に丈夫で、吸水性が悪いことが難点ですが早く乾き、弾力性に富みシワになりにくい特徴があります。
洗濯が簡単で、伸び縮みしたり、型崩れすることはほとんどありません。
ポリエステルは、非常に強くシワになりにくい繊維です。
吸湿性が少なくて酸やアルカリに強く、濡れても強度は変わりません。
摩擦にも強くて比較的熱に強い特徴があります。
すぐに乾いて型崩れもしません。
再生繊維(レーヨン、キュプラ、ベンベルグ、セルロースなど)
再生繊維は、低温度(80~120度)もしくは中温度(140~160度)でアイロンがけをします。
レーヨンは、水につけると縮みます。
しかし、よほど手荒な洗い方をしない限り、スチームアイロンで復元できます。(また改めて後日お話しします)
復元できるように、洗う前の検品で採寸をします。
複雑な形状の衣類は、模造紙などで型を取っておけば安心です。
原料がパルプ(木くず)ですから強度がなくシワになりやすいなどの特徴があります。
キュプラ(ベンベルグ)は、シルクのような光沢があります。
レーヨンよりシワになりにくく弾力性に富んでいます。
パルプや綿花のくずなど天然に存在する物のセルロース(綿の成分)を原料として溶かし糸に再生することから再生繊維と呼ばれています。
半合成繊維(アセテートなど)
半合成繊維は低温度(80~120度)であて布をしてアイロンがけをします。
アセテートは、シルクのように美しい光沢があります。
熱と摩擦に弱くシンナーやアセトン、除光液で溶けます。
木材のパルプからつくった植物由来の合成繊維のことを言います。
セルロースやタンパク質のような天然の原料に化学薬品を反応させて作った繊維です。
洗濯するときは「できるだけやさしく」洗います。
また、脱水ジワが傷にならないようにソフトに絞ることが大切です。
これもまた、後日改めて詳しくお話しします。
繊維を見分ける方法
お洗濯をするときに品質表示がなく、どういった性質の繊維なのかわからない場合には、繊維を一本取り出して燃やしてみます。
その燃え方や燃えカス、臭いなどで判断します。
シルクは、髪の毛と同じタンパク質からできているので、髪の毛を燃やした臭いがします。
燃えカスは、黒い球状になり、押すと簡単に潰れて粉になります。
合成繊維は、石油等からできている為、ビニールを燃やしたような臭いがします。
燃えカスは、黒い球状になり、押しても潰れません。
レーヨンは紙と同じパルプからできているので紙を燃やした匂いがします。
白っぽい灰が燃えカスとして残ります。
はい!!
今日は、ここまでとさせてください。
明日は、「洗う前に検品する」と言うお話をさせていただきます。
では、また明日お会いできるのを楽しみにしております♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?