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60代女性が避けたい靴 健康編

暖冬とのことで油断していたら、あっという間に冬将軍到来です。全国的に冷え込んでいるとのこと、こうなると冷え性で悩む方にとっては対策を講じるほかありません。特に足部は心臓から一番遠く、心臓より下にあり冷える部位です。


適正な冷え対策が必要

足部を冷えないようにと防寒性の高いブーツやソックス、室内履きなどは欠かせません。誰しも考えることですが、ソックスの重ね履きは当たり前と冬には欠かせない対策のようですが、過度な重ね履きや素材によっては逆効果になるようです。

「グンゼHPより:【医師監修】靴下の重ね履きは逆効果?冬の冷え対策法ご紹介

それに伴いブーツの購入も本当は23.0㎝で十分でも、重ね履きをするからと24.0㎝を購入される方もいます。

これはとても危険なブーツの選び方です。

誰しも経験があると思いますが、大きい靴を履くと脱げないように指をすくめたり、指が靴の中で浮いていたり、無意識に反応しています。

足指は安定して立っていたり、歩行中のバランスをつかさどっていて、これが機能しなくなると転倒リスクが増大します。

高齢者の転倒と足指機能との関係
真島 翔平 1) ,大田尾 浩1) ,久保 温子 1),古後 晴基1) ,満丸 望1) ,溝田 勝彦 1)
Fall Risk Index を用いた高齢者の転倒スコアと足趾把持筋力の関係
 Relationship between fall risk index and toe grip strength in the elderly

露口亮太*1,黒瀬聖司 *2,田頭悟志 *1濱口幹太*1,新野弘美 *2,
瀬戸孝幸 *3堤 博美*2,大槻伸吾 *3,木村 穣 *2
日本臨床スポーツ医学会誌:Vol. 26 No. 1, 201

ブーツを選ぶ際は実際に履いてみて、足指が使えているか、歩行時に中底をとらえているか、確認する必要があります。
寒冷地にお住いの方は、防滑性能ばかりに目が行き、フィット感をおろそかにして、大きい靴を履いてバランスを崩していることを知る必要があります。

特に60代を過ぎてからの転倒は、人生をかえてしまうリスクをともないますので慎重な靴選びをして下さい。

健康を害する靴選び

冷え性でなくても靴サイズを必要以上に大きくして購入したり、靴幅を広く3E、4Eと訴求される方も多くいます。

アシックススポーツ工学研究所の調べでは、女性の足形と歩き方は50代から、徐々に横の扁平化がすすみ、歩行スピードも落ちてくると説明されています。
つまり足幅は広くなり、足趾での蹴りだしも弱くなり歩行速度が落ち、ペタペタとした歩様になるということです。

多くの方は、足幅が広くなったら3E、4Eの靴を買えば良いと思われるのは自然なことですが、これでは足幅がさらに開いていくことを助長していることになります。

対策は、足幅が広くなる原因に靴で広がらないようにアプローチすることです。
先ずは、適正サイズの靴、足幅が広くなる多くの要因は踵にありますので、踵の芯の確りした靴選び、それと骨格が開かないように紐靴の紐を適正に締めることです。
そんなことしたら、横があたって痛くなるのでは・・・?とお考えの方も多いと思いますが、靴紐を適正に締めると足幅が4Eの方でも2E程度に多くの方は狭くなります。
ただ、足部が疾患などで硬かったり、血行障害、糖尿病などがある場合は締めることが問題になることがあるので、必ず医師や専門家にご相談下さい。

ウォーキングの有効性

先日、朝のワイドショーでウォーキングがいかに健康に有効であるか解説されていましたが、確かに心肺機能、運動機能、すべてにおいて重要だと思います。

ただ、忘れてはいけないのはウォーキングシューズです。

姿勢を良くして歩こうとしても足元が整っていないと歩様はみだれ、姿勢どころではなくなります。歩幅を広くとれと言われてもペタペタとしか歩けなかったりします。

歩行に快適性がなければ、自然に歩けなければ、歩きたくなくなる。足元がバランス不良だと膝や腰に負担がかかる・・・やめる。

これでは一念発起して頑張ろうと思って始めたウォーキングのはずが、整形外科のお世話になりかねません。

先ずは、適正サイズの確りしたウォーキングシューズをご準備下さい。

大谷翔平の地元から、体にいい靴!
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