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カンムなら「銀行機能のアップデート」に本気で取り組める。エンジニアリングディレクターの挑戦

前職はHRテック系スタートアップ企業のCTOで、現在はカンムのB2C事業部のEngineering Dept ディレクターとして組織を牽引する道川 雅嘉。エンジニア組織体制の見直しから2023年7月にカンムに入社し、1年あまりが経過しました。今回は道川に入社理由や現在の業務内容だけでなく、入社から1年が経過したからこそ見えてきた課題も含めて話を聞きました。

日本の金融環境を、カンムなら改善できる

—— 「なぜ入社したのか」志望動機について教えてください。

道川:日本の金融環境はまだ改善の余地があり、それに本気で取り組める会社としてカンムは非常に稀有な存在だと思ったからです。

—— 改善できると思った背景にどのようなことがあったのですか。

道川:これまで生活している中で「自分の金融資産を管理しにくい」と感じることが多々ありました。たとえば日本の場合、銀行口座は必ず個人名義でしか持つことができませんよね。夫婦で家族口座を作ろうとしても、夫か妻のいずれかの代表者の個人口座を家族口座にすることになります。夫が所有する口座に妻の収入を振り込んで管理をしているご家庭も多いのではないでしょうか。

海外だとジョイントアカウント(共同名義口座)という預金口座の形態があり、夫婦が共同で口座を開設することができます。これは預金機能を有している銀行レイヤーが変わらなければ成し遂げられないことで、MUFGグループの傘下に入って「銀行機能のアップデート」を掲げるカンムがその解決に一番近い位置にいると思っています。

—— 他社でも金融を変えるチャレンジをしているプレイヤーがいるように思います。

道川:そうですね。ただ僕は「銀行領域に対するアプローチである」ことが重要だと思っています。

日本では、未だに銀行の引き落としでしか支払えない商慣習がいたるところに残っています。賃貸の家賃や住宅ローンなどがその代表例です。このような銀行を介したお金のやりとりは銀行領域で解決するしかありません。

一方で銀行領域に踏み込むには「銀行レイヤーの問題を改善する」という意思があるのと同時に、現実的に目指せる環境がなくてはできません。カンムはメガバンクである三菱UFJ銀行を親会社に持ち、既存の銀行と協力しながら「銀行機能のアップデート」をしていく企業です。日本の金融業を変えるための環境が整っている日本の中でも非常に稀有な会社だと思っています。

「少数精鋭の優秀なエンジニア組織」に組織力を

—— 2024年10月からB2C事業部のEngineering Deptのディレクターに就任しました。現在担っている役割や携わっている業務について教えてください。

道川:エンジニア組織全体の開発体制の改善といった広範囲のことに加えて、実際にストリームアラインドチームに入って手を動かすことも行っています。

開発体制の改善ではプロダクト開発における一定の型をつくり、チーム単位で自律駆動ができる状態にすることを目指しています。具体的には開発工程の見直しやエンジニアの採用活動、採用後の教育などを半年かけて型化を進めているところです。

カンムはシニアな開発者が多く、各々が知識・経験が豊富で各個人が自分でプロダクト開発を推進できるプロフェッショナルな組織です。現在もシニアな開発者を積極的に採用しています。

一方で今後の会社の成長スピードに合わせてエンジニア組織を拡大していくには「少数精鋭の優秀なエンジニア組織」に組織力をプラスし、会社の開発力・スピードの向上が必要になってきます。一定の型をベースに開発推進していけるミドル層を受け入れられる体制を構築し、磐石な開発体制を築いていきたいと考えています。

—— ストリームアラインドチームに入って、実際に手を動かすプレイヤーのような動きもされているのですね。

道川:カンムのプロダクト開発チームでは、プロダクト毎に定められたKPI単位でストリームアラインドチームを組成しています。各ストリームアラインドチームには該当のKPIを向上させるために必要な職種のメンバーがアサインされ、プロダクト開発を行っています。そんな中、現状はメンバーの手が足りなくなる場面があるので、僕自身も開発をしています。

—— やりがいに感じていることや、業務上でポジティブに感じていることについて教えてください。

道川:組織拡大期における開発体制の整理や仕組みをつくることは今のフェーズでしか体験できないことだと思いますし、自分としてもやりたいことなので楽しく仕事をしています。

また目指しているプロダクト像の実現に向けた開発チームをつくるために各役員やCTOの伊藤さんと共に進めますが、それぞれの向いている方向が一致しており、コミュニケーションにおける余計なストレスがかからないことは、カンムに入社して非常にポジティブに感じているポイントです。長期的な方針や短期課題など複雑な話が多い中でいつも話がまとまるのが早い。加えて、一切の社内政治がなく、回りくどい交渉も必要ないので非常にやりやすいです。

入社1年で開発マネジメント体制を構築も、見据える課題とは

▲ミーティング中、いつも笑顔で「いいっすね」と言ってくれるムードメーカーの道川さん

—— 道川さんが入社して1年、開発マネジメント体制がかなり構築されました。現在、感じている課題について教えてください。

道川:カンムは創業時から「金融のテックカンパニー」を目指してきたからこそ、プロダクトファースト且つ数値重視な文化が根付いています。その一方でユーザー視点に対する意識はやや希薄なように思います。

弊社のメインプロダクトであるバンドルカードは現在においては決済機能のシンプルさが際立つプロダクトです。シンプルが故に提供すべき価値がしっかり定まっていればユーザー視点を必ずしも把握せずとも良いプロダクトが作れてきたのだと思っています。

今後は、弊社が目指す世界である「銀行機能のアップデート」を成し遂げるために決済以外の機能も増やし機能を拡大していく予定です。

機能が増えて複雑性が増すと「直感的に触れること」や「触ってて心地がいいこと」などのユーザーの感性に近い視点の重要性が増してきます。逆に使いやすさを追求できなければ、使う人が減ってしまうことにも繋がりかねません。

だからこそプロダクトファーストで数値重視な組織に、ユーザー視点を加えたいと感じています。

—— 今後どのようなことをやっていきたいですか。

道川:僕のミッションはカンムが掲げる「銀行機能のアップデート」を実現することのできるプロダクト開発チームを作ることです。この実現に向けて、プロダクト開発に必要な仕組みや体制づくりを進めていきます。まずは開発やプロダクトマネージャー等の体制を整え、プロダクト開発におけるスピードをより速めたいと思っています。

また、前述のようにユーザー視点を組織として持てるよう、プロダクト・デザインチーム体制も見直せたらと考えています。そのためには僕だけでなく、プロダクトデザインに責任を持って「プロダクトとして、ここをこのように評価していくべきなんですよ」とプロダクトデザインの側面においての評価軸をつくっていく役割の人が必要になると感じています。

—— 最後に、これからエントリーを考えているエンジニアの方にコメントをお願いします。

道川:まだ構想段階で言えないことも多いのですが、今後事業は大きく動いていきます。バンドルカードでは機能開発も多く予定しており、直近ではeKYCの導入やICチップ化、カスタマーサポート向けの管理画面リプレイスなどを検討中です。

カンムのプロダクト開発はシニアなメンバーが多く、プロダクト開発の話はもちろんのこと技術的にも面白い話がたくさんできる環境です。行動指針であるwith Playfullness(楽しくやろう)を大切な価値観としており、おもしろおかしい絵文字の投稿であったり雑談といった余白も大切にしています。

その他にも余計な交渉の必要がなく、話がわかる組織であること。誰かが間違った判断をしそうな時には、間違った判断をしないように建設的にレビューをしあえる文化が根付いています。

また、CTOの伊藤さんは、さまざまな会話の中で、常に5歩ぐらい先に行って話をしてくれる人です。これは特定のカテゴリーに限った話でなく、開発の盲点や工数、体制、果ては人間関係に至るまで全てのジャンルにおいてバランス良く網羅されているので、学びの機会にも多く恵まれています。少しでも気になった方がいれば、ぜひ面談でお会いしましょう。

—— お話ありがとうございました!これからもよろしくお願いします!

\カンム、積極採用中!/


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