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大臺 序乃壱

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此のお話は日本が嫌いな日本人へ…。  日本を愚かと思う日本人へ…。  日本が貧しい国であったと思う日本人へ…。  日本人として誇りを持てぬ日本人へ届ける物語。  此れは我等が…
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2022年11月の記事一覧

大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 7

大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 7

 伊波礼毘古(いわれびこ)と正妻は翌日の朝、集落を出発し一月掛けてア国に向かう。綺麗な道があり、最短で行ける道が有れば有難いのだが、その様な道は存在しない。しかも、日が落ちれば真っ暗な闇夜である。だから、必要以上に時間も日にちも掛かるのだ。
 テクテク従者を連れてセッセコ進む。馬車も牛車も無いから歩いて進む。仮にあっても平坦な道は少なくその殆どがデコボコ道であるから馬車も牛車も役に立たない。
 そ

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大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 6

大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 6

「暇じゃ…。」
 賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) は流れる雲を見やり大層不機嫌である。毎日、毎日何もする事がない。無理矢理何をしたかと考えれば、朝起きて川原にオシッコをするついでにツチノコを取って来た事ぐらいである。
「我の人生はツチノコじゃか。」
 と、賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) は木槌を鳴らした。暇だから将軍を招集したのだ。
 こんな事が最近は頻繁に起きている。まぁ、将軍連中も暇だから何も文句

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大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 5

大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 5

 あれから二年…。実儺瀨(みなせ)達はア国内の拠点を中心に裏工作を実行していた。イ国は新たな大将軍が国を治め何やかやと頑張っている。娘達は伊波礼毘古(いわれびこ)は間抜けな男じゃと言って馬鹿にし下げずんでいるが、其れは残り四人の兄弟も同じである。だが、其れは迂駕耶(うがや)と五瀨のカリスマ性が異常なのだ。特に迂駕耶(うがや)は人を惹きつける魅力が強い。
 先住民は鼻から迂駕耶(うがや)を田舎者だと

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大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 4

大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 4

 左主とはつまり影である。他国に侵入し、他国の人として生きる。其れはハナ国の文化を捨て、文化を持たぬ人と過ごさねばならないと言う事だ。其の中で国の主や要人に近づき信用を得て情報を手に入れる。
 だが、影である以上、自分達のした功績が後世に残る事はない。だから、他国でノンビリ暮らしていても分からない事である。勿論、其の様な娘はいないし、如何にして情報を共有出来るかを日々模索してくれている。
 実儺瀨

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大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 3

大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 3

 賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) が覇者に成るべく行動する中、何故か領土は狭くなっていた。此れに対し賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) はプンプンである。集落、国を攻め落とし確かに領土は広がっているはずなのだ。だが、何故か領土は広がる所か狭くなっている。
「どう言う事じゃか ?」
 朝廷を開き賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) が皆に問うた。
「じゃよ…。何故領土が広がりよらんじゃか ?」
 葉月(はつき)が言

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大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 2

大壹神楽闇夜 2章 卑 3賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) 2

 賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) が取った政策はハナ国に混乱を招く事になった。特に母親連中からは猛反発を食う事になったのだが、賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) は其れに大激怒してしまい一時は壮絶な修羅場となった。だが、賈具矢羅乃姫(かぐやらのひ) の圧倒的な勝利に終わり、母親連中は幼子の教育を右主に任せる事を承諾させられる事になった。だが、子育てから解放された娘達は、これ迄反発してきた態度を一変し此の政

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