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現代美術はお好き?

待ちに待った塩田千春展「つながる私(アイ)」に行ってきた。

5年前の東京。森美術館の「魂がふるえる」展ではじめて作品を観た。「魂がふるえる」なんて適切なテーマなんだろうと思った。私は身体中の魂がふるえた。その時から気になって仕方ない。一緒に観た長女も心を鷲掴みされていた。

塩田千春さんはベルリン在住で、糸を使って空間を彩る今や日本を代表する現代美術家の一人だ。


みなさんは、現代美術は好きですか?

難しい、わからないと思う方も多いと思うが、わからなくても「感じる」ところがあれば良いと思っている。

だけど、「それを芸術と認識する場合が困難なことが多々ある」とwikipediaにも書いてあるとおり、時に難解な芸術作品もある。

塩田千春さんの作品はその中でも認識性が高くわかりやすい作品と言えるのではないかと思う。

そして、私が好きなのは「人とのつながり」をテーマにしていながら、つながりを求めるあまり人は孤独だということを逆に感じてしまうところ。でもつながりを求めずにいられない。そういうことが時に荒々しく、時に美しく表現されている。

現代美術とは
現代美術(げんだいびじゅつ、英語: Contemporary art)または現代アート、コンテンポラリー・アートとは、歴史の現代を借りた用語で、美術史における今日、すなわち20世紀後半の第二次世界大戦後の1950年以降から21世紀までの美術を指す[1]。

wikipediaより

コロナ禍直前の2020年2月、自身の出身地、岸和田市で「永遠の糸」展は両親と観に行った。美術に関心が低い父も興味深く作品を観ていた。

以下は今回の展示より

赤い糸の中に赤いドレス
写真より実際はもっと中のドレスがよく見える
蜘蛛の糸、綿あめみたいにふわふわ
集積の美
時々水面から水が出てやさしい音がする
手に小さな毛糸玉を持って
自在に巻いていき制作される
よく観たら全部糸
服やモチーフがクルクル回っていた
紙には、つながるへのメッセージが書かれている
私も前に書いていたのでどこかにあるかも
紙が舞う美しい瞬間が永遠に続くよう
臓器などのアート作品
紙って影までも詩的で美しいな
赤い糸にいるのは白い鳥のようにも見える

今、読売新聞の連載中の小説※の挿絵の展示もあり、撮影不可だったが、こちらもすごく良かった!顔は描かれていないのに存在感がすごくて、赤い糸が効果的に使用されていた。

※多和田葉子さんの「研修生」(プラクティカンティン)

1980年代のドイツを舞台に、書籍取次会社で働くことになった主人公が人々と触れあい生きていく姿を描く   

読売新聞HPより

今回の展示は、インタビュー映像も見応えがあり、2本全部観た。作品作りへの思いや作品作り、読売新聞の連載中の小説の挿絵について、ベルリンのアトリエの様子、蚤の市での買い物など興味深いものばかり。

実に満足、と会場を後にした。

こういう少し大きめの栞を購入

人が紙をまいているのが
愛をまいているようでかわいい
バックは透明ではなく少しベージュ


大阪中之島美術館と言えば

逆光のため横から

ヤノベケンジ作品。いつ見ても楽しい。


uminekoに大阪中之島美術館の記事を載せています。

購入はこちらから


まぶしい
嘘みたいに晴れた空

肥後橋駅には戻らず、西梅田に向かって歩いた。

※この後、自身の美術観賞について疑問が湧いてきて、続きを書いたけど、長くなったので、ふたつに分けます。

この日着ていた服


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