適応障害患者はどう接してもらいたいのか
こんにちは! かにまろです。
私は仕事で適応障害を発症しました。しばらくは何をしても楽しくなくて、楽しいはずの趣味をやるのすらしんどくて、何もする気がありませんでした。
一人暮らしでしたが両親兄弟は健在なので、特に母には心配されました。
でも、患者にとってはその心配が逆に負担になってしまうことがあります。
この記事では、私の経験をもとに、適応障害患者への接し方をご提案いたします。適応障害の症状は人によって異なりますので、あくまで一例としてお読みください。
(万一でも知人に見られたくないので、恐縮ですが有料といたします🙇♀️)
とにかく患者の言う通りにして!
私はひとりにしてほしかった
周囲に精神を病んでいる人がいれば、心配であれこれ世話を焼きたくなる気持ちもわかります。
でも、ハッキリ言います。余計なお世話です。
「週末は実家に戻ってくるでしょ? いつ迎えに行けばいい?」
適応障害を患って親と電話で話しているとき、そう言われました。
私を思っての一言でしょうが、ただでさえ苦しいのに余計に心臓を締め付けられる気がしました。
「今は誰にも会いたくない。断らなきゃ」
「せっかく心配してくれてるのに申し訳ないな……」
「なんて言ったら傷つけずに済むだろう……」
なぜ自分が1番しんどいのに、ここまで配慮しなくてはならないのでしょうか。
家族仲はいいほうだと思います。
でも、私は実家に帰りたくありませんでした。
家に帰れば、母親がきっと私の世話を焼いてくれるでしょう。
でも、それを申し訳なく感じてしまうと思いました。
ずっと家で休んでいるメンタル持ちの私を、兄弟たちはどういう目で見るのか。兄弟たちは大して気にも留めないでしょうが、当時は何かとマイナス方向に考えがちでした。
結局、私は断腸の思いで母の提案を断りました。
いつもの休日と違うことをしたくない、私はそう思っていました。
でも、人に会いたくなる時もある
とはいえ、ずっと家に独りでいるとしんどいときもあります。
誰かに会いたくなった時、私は近くに住んでいる恋人の家に行きました。
私の症状は軽いほうで、電車に乗って少し外出するくらいは可能でした。
恋人は、普段と同じように私に接しました。
適応障害のテの字も出ない、ただのおうちデートでした。
その日常感がとても心地よかったのを覚えています。
私が会いたいときに、いつもと同じように会ってくれる。
そんな恋人は、私にとってとてもありがたい存在でした。
わがままを言っているのはわかってる
「ほっといてほしいって言ったり、会いたいって言ったり、そんなのわがままが過ぎる」
もしかしたら、そう思われるかもしれません。
私自身、虫の良いことを言っているのはわかっています。
でも、本当に患者を想うなら、患者のわがままに付き合ってあげてほしいです。しんどいときくらい、わがままを聞いてあげてください。
多くは望みません。
「できることがあったら何でも言ってね」
我々患者が欲しているのは、その一言です。
あとは、いつも通りにしてください。
いつもと違うこと自体がストレスになってしまいます。
そうも言っていられない場合もある
私の症状は軽かった
とはいえ、患者の希望を聞いていたら取り返しがつかないことになる場合もあると思います。
幸い、私はひとりで日常生活を送れていました。
家事をするとストレスを感じて胸が苦しくなったりもしましたが、休み休みであれば問題ありませんでした。
しかし、そうではない人もいると思います。しんどすぎて家事が何も手につかない人、自殺しそうなくらい追いつめられている人……。そういった症状が深刻な人は、無理矢理にでも世話を焼く必要があるかもしれません。
どう判断すればいいのか
1番は、一緒に病院に付き添って医師の話を聞くことだと思います。
精神病院は、付き添いでいらっしゃる方も多かった印象です。
私みたいに1人で診察を受ける人のほうが少数派だったような……。
医師から直接、どんなサポートをすればよいかを聞くのが確実です。
とはいえ、遠方に住んでる、忙しい等で難しい方もいらっしゃるでしょう。
そういう方は、まず一度患者本人と連絡を取ることをおすすめします。連絡を取って、普段の患者と比べてどうかを判断すると良いのではと思います。
自分の状態を客観的に説明できているか
冷静かどうか(理性が残っているのか)
してほしいことを言えるかどうか
話を聞いて、普段の患者と比べてみることをオススメします。「泣いてはいるけど冷静に話ができている」くらいだったら、深く介入しなくて良いと思います。
一方、「泣き叫んでいて全く話ができない」「一言も発しない」であれば事情は変わってきそうです。患者を目の届くところに置いたうえで、好き勝手過ごさせるのが良いかもしれません。
症状は人によって違う
ここまで、適応障害患者への接し方をご提案しました。
いつも通りにする
患者から希望があればその通りにする
たったこれだけです。
適応障害の症状は、出方も重さも人によって違います。してほしいことも、人によって違うので、基本は患者の希望を聞いてあげてください。でも、可能な限りいつも通りに接してほしいです。
ちょっと長めの夏休み。そんな気分でお付き合いいただければと思います。