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映画嫌いの映画レビューその2
前回のレビューでは、ボリュームが物足りないとのお声をいただきましたので、今回は2本立てです。
①「燃ゆる女の肖像」100点/100点
非の打ち所かない、2019年ベストのフランス映画です。
18世紀後半、女性画家のマリアンヌは、とある伯爵令嬢(エロイーズ)の母から、お見合いに使う為の、肖像画の作製を依頼された事からはじまる、女と女のロマンチックな恋物語です。
まず、素晴らしいのは役者の演技。微妙な表情の変化や、大きな感情の爆発を緻密に表現するレベルの高さ。特に、マリアンヌ役のノエミ・メルラン。エロイーズ役のアデル・エネルのミリ単位の表情の変化には感嘆しました。
綺麗なラブロマンス映画ですが、恋愛リアリティショーとは訳が違います。とにかく、ロマンチックなんです。それでいて、メイドのソフィがある日突然妊娠を告白し、中絶をする事になります。その小さなくすみ、汚れから、マリアンヌと
エロイーズの濃厚な愛の営みをグラデーションの様に描かれつつも、2人は美しいままなのです。
そして、この映画の肝はなにより表情です。映画の冒頭でエロイーズの顔は画角で隠されていますが、それから初めて顔がみえてマリアンヌとの恋が進むに連れ、全く表情のなかった顔から段々と口元の微笑や目尻があがったり、表情を会得していくのです。
そして、最終的には、最初の見えない顔さえも表情であるのではないかと感じさせるほど映画でした。
以上の事から100満点の映画でした。
②ソーセージパーティー3点/100点
トイ・ストーリーのおもちゃを食品にして、デタラメに下品にしただけの作品。トイ・ストーリーに失礼なので3点。
どこからこの3点は湧いたのだろうか。ソーセージ達がいたずらをしちゃった3点。
今日はここまで。