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月様美の紫式部vol.36、37『紫式部日記』誕生!

#光る君へ
大河ドラマ鑑賞日記の『月様美の紫式部』
です。
今回も2本まとめて綴ります。

秋の気配いりたつままに
ドラマもクライマックス感が出てまいりました!

36回「待ち望まれた日」
37回「波紋」

月様美🌕久々の満月

道長さまより、藤式部に中宮彰子様の出産記録係としてのお仕事が任されました!
ウタコ、皆さんと待っていましたよー!
『紫式部日記』をこの1年、「光る君へ」とともに読んで参りましたから。

『源氏物語』がうまいことミックスされている毎回でございますが、此度は『紫式部日記』をなぞるように鑑賞を楽しめたのであります。

36回「待ち望まれた日」
まさに中宮様の出産ドキュメンタリー!
土御門邸の秋の庭を垣間見。
安産を妨げるものを退散させるべく高僧たちの鳴り響く加持祈祷の声。そりゃそうだ。伊周さまの呪詛の強さよ。
皆々も祈る…。
オギャー。
穢れなき白き装束の母倫子様より「男御子でございます」
安堵と喜びの土御門邸!ドッカーン!の歓喜

日記の中でも、名場面満載の「五十日の祝儀」酒宴のドラマ再現に、高揚しウタコも茹で蛸でした✨

顕光さまのセクハラ、実資さまの衣の枚数数え、
公任さまの「あなかしこ、このわたりに
若紫やさぶらふ」
隆家さまの兵部のおもとへのちょっかいをとがめない道長さま。
日記内容がぎゅっと詰まった回です。

そして、きました!藤式部と道長のduet✨
五十(いか)の祝いにちなんで用意されたべく、

❤️
いかにいかが 数えやるべき 八千歳(やちとせ)の あまり久しき 君が御世をば

五十の祝いといえどうして数えられましょうか。幾千年も続くような若宮様の行末を。

♠️
あしたづの 齢しあらば 君が代の 千歳の数も 数えとりてむ

鶴の齢千年、その寿命が自分にあれば若宮様の未来を千年先まで数えよう。

まるで、銀恋並みのドゥエットで、周りはシーン。
日記とはまた違った解釈で、2人の恋の物語感(笑)
倫子様はビビっときて退室。
精神的繋がりを見せられるというのは、一番しんどいものかもしれません。
しかも夫だけでなく娘までもが藤式部に信頼をおいている。
赤染衛門の心配もごもっともです。

37回 「波紋」
出産を無事に終え、いよいよ宮中に戻ることになった彰子さまと女房たち。
いろいろさておき、ウタコの
今回の見所はなんといっても「冊子作り」でした。
一条天皇へのお土産とすべく『源氏物語』33帖を冊子にします。
彰子様が指揮をとり、励む女房たち。
手製本作りの楽しさが溢れる回。
まさか、平安の背景で「綴葉装(てつようそう)」を見せて頂けるとは!

彰子様自ら巻と色を考えての
表紙選び
料紙選び
綴じもしまーす!
そして題箋を貼れば出来上がり!
今回は糸綴じにこだわったとのこと。
ちゃんと蝶々のような様に綴じておられました。
そして各巻の清書書きを行成様にも依頼するというドラマの演出がにくいねぇ。

藤式部先生の指導のもと彰子の自立へというのが、最近の見所でもあると思います。
以前はピンク系だった装束がお好きだと言っておられた空色、ブルー系になっております。
自分の意思を伝えることができる女性への成長。
追儺の強盗時のご対応含め
ウタコも嬉しく拝見しております(笑)

一方
藤式部の里にいる実子
賢子様との母子関係はいささか不安ありのまま。

『源氏物語』でも再三登場する、式部の曽祖父
藤原兼資の歌が見え隠れするように。

 人の親の 心は闇に あらねども
 子を思ふ道に まどひぬるかな

と、次世代への移行が進む、
ときめきトゥナイト感(笑)

物語の時間も流れゆく
次回も2本続けて綴ります。

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