積みくずし日記|2024年11月2日(土)
朝起きると、両親から最寄りの新幹線発着駅へ向かっていると連絡が入っていた。
本当に来るのか。電話で急遽三連休の東京観光が決まってから数時間しか経っていなくて、なんだか現実味がない。自分の両親なんだろうか疑ってしまいそうになる。
昼頃には東京駅へ着くとのことで、思ったより早かったな、と思った。
昨日の今日の東京行きだし、準備も色々と手間取るだろうと思っていたので。
両親的にはもう少し早く自宅を出発する見込みだったが、東京との寒暖差に悩み、服装が決めきれなかったらしい。
私の両親が東京へ来るのはほぼ一年ぶりで、なんだかそわそわしてしまい私も落ちつかない。
部屋へ到着早々に蛇口の交換を父が行うと連絡があったので慌ててシンク周りと見て見ぬふりをしていた浴室の排水溝の掃除、トイレ掃除をこなした。
ひと段落してスマホをいじっていると、新幹線が止まっているという。
ええ?まさかまさかの今日に?
慌てて母へ連絡すると、11時ごろ発の新幹線のチケットを買ってさあ乗るか〜とホームへ移動した途端、大雨で停止していると発表されたという。
幸いにも10分後には再開とアナウンスがあったが、一時間遅れで新幹線が到着しているためまだまだかかりそうとのこと。なんてことだ…。
仕方がないので面接対策をしつつのんびり待つことに。
ホームに足止めされた両親はキオスクで購入できるおつまみやお土産に舌鼓を打ちつつ、ビールを飲んだり楽しんでいる様子。
この調子だと東京駅はパニック状態かと思われるので、新幹線が来る頃に迎えに行くことに決めた。
半同居人からも新幹線のニュースについて心配の連絡あり(ありがとう)。
喉の違和感はマスクをして寝たことでおさまったものの、なんだかまだ本調子ではなさそう。
食欲も完全復活はしていないので、茄子のお味噌汁と風邪に効きそうという安易な理由で大根おろしご飯。
この選択が大ミスだった。大根おろしがとにかく辛すぎる!!
一人大騒ぎをしていると、なんだかんだ当初聞いていた到着時間に。
慌てて家を出ると、なんだか空模様も良くないしとっても肌寒い。
これでは風邪の一つも引くよなあと思いつつ東京駅へ。
案の定、新幹線乗り換え口の前は混乱状態になっていた。
迎えに来る選択をした自分に拍手しつつ、両親の乗っている新幹線は1時間25分遅れ…30分遅れ…新幹線が詰まっているので新横浜で一旦停車…とどんどん伸びている模様。
乗り換え口の前は予定がくるってしまった結婚式の参列者らしき人たち、改札から出る方法がわからず詰まってしまい、困惑する海外からの旅行客らしき人々、1ヶ所券のつまりを直すと他の箇所でエラー音が鳴り響きてんやわんやしている駅員さんたち…といった様相で、もうみんなにお疲れ様…と言って回りたくなった。
両親とは比較的スムーズに合流完了。
待ち時間に体力を奪われたようで、どこかゲッソリしている。
どうやら話を聞くと待ち時間が長すぎて、ホームでお弁当を食べている子どもたちなどもいたようで、みんなかわいそうだった、とのこと。
三連休だもんね。みんな移動の予定を立てていたよね…悪天候の予報は元々あったけど、それでもせっかくの連休、そこしかお出かけの予定を作れない人もいたよなあきっと、と勝手に悲しい気持ちになった。
改めて東京へ来てくれて嬉しいこと、冗談で来ると言っていると思っていたので、昨晩の電話はかなり驚いたことを伝える。
すると実は水道の蛇口が父の手元に届いた木曜日ごろに、母が連休に東京へ行くことを提案すると、意外にも公共交通機関での移動が苦手な父が乗り気だったのだという。
まだその時は冗談半分、本気半分くらいだったが、夜たまたま電話をする中で改めて3連休の話になり、行っちゃうか、の流れになったそうだ。
はっきりとは言わなかったが口ぶりから、ここ連日の私の体調不良とメンタル不調、その空気感がもろに伝わる暇電話の数々…で両親なりに心配をしてくれていたのだと思う。
実際に面接を控えかなり精神的に落ちていたので、両親が来てくれなければ中々まずい精神状態で当日臨むことになっていただろう。本当に助かった。
蛇口の交換自体も、最初レンチが蛇口ハンドルに引っかかりナットが緩められず、あわや失敗になるところだった。
父がハンドルビスが外せることを教えてくれなかったら恐らく断念していただろう。
入居時から気になっていた蛇口ハンドル内の汚れも掃除の仕方を教えてもらい、無事完了。
驚くほどに洗いやすくなり、思わず写真を撮って半同居人に報告した。
初日は父の希望で「新宿東口の猫」を見に行くことに。
3Dの街頭広告ビジョンで、思わず立ち止まってしまうくらいには迫力がある。
見たいと言われたものの果たしてそんな気軽に見れるのかわからず調べたところ、1時間に4回、15分に1回のペースで必ず猫が見れるようになっているという。
早速新宿東口へ向かうと、なぜか出入り口を塞ぐように人だかりができている。
有名人でもいるのか…?と思い近づいてみると、なんとバケツをひっくり返したような大雨!
しかも到着したのが17分ごろで、遠目から煌々と光輝きながら鳴いている三毛猫が見える。
最悪だ、色々ミスった。
新宿があまり得意ではない私は正直心が折れかけていたのだが、父の希望もあるし…と思い直し、雨が収まるのを近くの商業施設で待ちつつ、30分の回を待つことに。
15分なんて早いもので、無事撮影に成功。
父は満足げだったけど、同時に猫を一生懸命撮影しているのが自分くらいだったことで照れくさそうでした。
そのあとは新宿つながりでゴジラヘッドを見に行くことに。
TOHOシネマズ新宿のあたりは先日ミステリーサーカスで近くに立ち寄ったくらいでほとんどいったことがなく、私も知っているけど…くらいの感覚でしかなかった。
地図を頼りに歌舞伎町を抜け、いました。ゴジラ。
いつも新宿に来ると人混みが嫌で俯いて早歩きしてばかりだったけど、”楽しむ”を念頭に置いてみると悪くないものだなあ。
しかし忘れてはいけない。
この猫からゴジラの流れ、全て大雨が降っています。
ゴジラを見てから以前母と二人で花園神社の酉の市に行った話をしつつ、ゴールデン街が近かった、という話から立ち寄ってみることにしたのが間違いでした。
ゴールデン街に辿り着き、ネオンの写真を撮ってなぜか「これで思い残すことはない」と不吉なことを言う父を笑ったのも束の間、さらに激しい雨が降り出し、私たち3人の靴、服はビッショビショ。
雨のせいか肌寒さも増し、流石に夜ご飯がてらどこかへ避難しなくては…と向かったのが思い出横丁。
運よくサクッと通りのいい感じのお店へ入れた。よかった〜。
三連休初日、土曜日の夜ということもあり多くの外国人観光客で通りのお店が賑わっていました。
まだ19時にもなっていない時間帯だったにも関わらず、コの字型の店内カウンターは満席。
入り口付近の席に座ったところ、店内と外の寒暖差なのか白い息が出ていてびっくり。そりゃあ寒いはずだ…と頼んだ梅酒ソーダ割りが進まず、母の頼んだお湯わりにすべきだったと震えながら後悔。
半ば寒さに負ける形で19時には思い出横丁を退散。
ただ父も母も「東京の人混みは嫌」とかいう割に楽しんでました。よかった笑
このあと帰宅して元気になった私はシャワーも浴びず最近はまっている「明星チャルメラ 宮崎辛麺」を食べて、そのおいしさを両親に力説するのですが、これが大間違いでした。
雨に濡れたらすぐにシャワーを浴びて温まろう。
あとお腹の調子が良くないと言いながら辛いものを夜食で食べたり、冷たい飲み物を寒空の下飲んではいけません。後悔するぞ!
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