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積みくずし日記|2024年10月3日(木)

世間の読書家の人たちは一体どこで本を読んでいるんだろう。
せっかくの休みの日、本を読みたくて外に出かけ、いい感じの喫茶店に入り…ということをよくやるが、大抵読めない。ページをめくってまた戻るの繰り返しになる。何年か前に本が読める、をコンセプトにしたホテルにも泊まったけど、いろんな本に目移りしすぎて結局美味しいコーヒーを飲んでぐっすり寝て終わった記憶がある。

そんな私でもなぜか小田急線の車内だと読書が捗る。新宿から小田原方面行きの急行が特に良い。理由はなんでかわかんないけど…ちょうど乗車する機会があったので考えてみたら、座ってない方が読めた、気がする。気のせいかも。おそらくだが駅ごとの区間が山手線やメトロに比べると長いので、駅名を読み上げるアナウンスがちょうど私の集中を阻害しないでいてくれること、目的地も新宿から30分以上かかることが多いので、読書に没頭するにはベストな流れを生んでくれるんだろうなあと思った。揺れも結構あるし、それに耐えながら立って読むのが脳に刺激を与えるのかもしれない。

思い込みかもしれないが車内を見ると、本を片手に乗っている人が多い印象を受けた。まあ小田急ユーザーではないので、あくまで私個人の意見として受け止めてください。路線ごとのスマホ使用率、読書率とかってどうなってるんだろう?誰か調べていそうと思いつつ、そんな統計取れないか…とも思った。誰か知ってたら教えて欲しい。

夕方海老名で予定があったので、暗くなった風景を見ながら小田急線に乗った。
新百合ヶ丘駅でドア付近に立っていたら心地よい風が入ってきて、秋だな〜と思った。すぐ雨降ってきたけど。

今日は何がなんでも小説を読もうと思っていたので、江國香織さんの「きらきらひかる」を持ってきた。「キラキラ光る」だったり「きらきら光る」では味わえない全てひらがなの題名の良さがあるなあ。きらきら、って言葉もよく考えると不思議だ〜

こういう時に限って小田急車内で写真を撮ってないんですよね

積読が減っていかない理由の一つとして「長編/短編メンタル」「物語/学術文メンタル」があると私は思っていて、今日は短編がしっくりくる、いや長編…が日々変わってしまうのでその日に読み切らないと寝かせてしまうことがある。いやなんかもう書いてて本読む資格ない気がしてきちゃった。

今日はちょうど、短めの文章が読みたいけど短編(川上弘美さんの「パスタマシーンの幽霊とか)は違うな〜みたいな気分だったのでちょうど刺さった。

金魚、つめたいサラダの言葉の美しいことといったら…

代々アルコールに弱く、一杯飲めば真っ赤かつ強烈な眠気に襲われる私には、良い気分の時でも、どうしようもなく死んでしまいたいやけっぱちな気分のときでも、「アルコールを浴びるほど飲む」という選択肢が出ない。むしゃくしゃすればチーズタルトを貪り食べたいし、炭酸で胃が痛くなるくらいコーラが飲みたい。そんな姿は、ミントジュレップやアイリッシュウイスキー、ワインが出てくる笑子と睦月たちの生活とは似ても似つかない、なんか締まらない絵面になるだろうな。

明日も何か読めますように。

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