人生、今からでも変えられる。
人間赤子は善で産まれてくる。
それはもう純真無垢な存在。
長いあの世での反省で得た課題を、今世で何とか今世でやり遂げる覚悟を持ち、これから生きるぞ!と云う強い生命力に満ち溢れている。
生命としての身体や器官は未熟であったとしても、生きることに対する意識ははっきりしている。
赤子は、純真無垢が故に、その寝顔すら、周囲に幸せを呼ぶ。
誰もがそのような存在としての今世での始まりがある。
しかし人間は、歳を重ねる度に、目は塞ぎ、眉間に皺が寄り、背中が丸まり、重い荷物を背負ってそれを引き摺りながら生きている。
これ生命としての成長や老化の話をしているのではない。
人間の柄、即ち人柄、人格の事。
どうしてこんなにも変わり果ててしまうのか。
事実、人間の柄は、その人生経験、つまり、何を思考し、行動してきたのか、それが人相に反映されている。
良い人生、即ち、産まれる前の約束の道を歩め、経験を積めている者は、赤子のような柄が現れる。
然し、いい加減な人生、即ち、自ら約束の道を歩まず、ふらふらと自我に塗れ、楽に安穏と生きてきた人間の柄はまるで別人格になっている。
現世の人間の大半は、この類。己の顔を鏡に写しじっと見てみよ。赤子のような生命に満ち溢れ、人生の良き経験を積み重ねてきた味が滲み出ているか。
もし、そうではないのであれば、何かが間違っているということだ。
「いやあ、そんなこと言われましても、これが自分の顔なんで、そんなに簡単に変えることは出来ませんよ。人生、何がどう間違って、何が正しいのかなんて、やり直せないんだから分かりませんて。」…。
人間、自分の事が分かっているようで、実は何も見えていない。
分かったふりをしてはいけない。
己の人生、他人からは、その顔に透けて見えている。
人生、今からでも変えられる。
そう、瞬時にして変えることが出来る。
なのにしない。変わらないことを選択しているからだ。
もう一度云う。己の顔や姿を鏡に映し出してしかと見詰めてみよ。
こんなはずではなかったと感じるのであれば、全てをやり直す覚悟を持って変わることを決めよ。
人間、赤子の時の意識に戻れる仕組みがちゃんとあるということを推して知るべし。
その事を肝に銘じ、自分自身の在り様を見詰め直し、一からやり直します。
有難う御座います。