隠したところで全て見透かされている。
人間、苦しみや悩み、苦労は付きもの。
なぜか。
それは、人間が未熟だからだ。
未熟さから鍛練を持って変態し、成長していく様を、天は一時も目を離さず見守っている。
人間、未熟だからやらかす。
罪も犯す。
微悪もしょっちゅう。
隠したところで全て見透かされている。
世間は誤魔化しがきくが、実相には誤魔化しなど一切通用しない。
だから一つひとつ善なる分別で、良心を働かせ、感性を持って、丁寧に事にあたるのだ。
面倒だからと、いい加減に、雑に、テキトウに応じた心積もりだけでも微悪とされる。
これ人類が気付いていない最大の汚点。
「あ、それ大丈夫です。私は一日一善を心掛けて、真面目に生きています」
「私は、世間に対して大して良いことは出来ていないけれど、法律を犯すようなことは一切していません」
「俺はあの世で地獄行きだな。若い時に悪いことばかりやってきた。でも、今は、心を入れ換えて、真面目に働いて生きています。」
「お天道様が見ているって、よく亡き祖母が言っていました。それって本当のことだったんですか?」
「人間なんだから、やらかすこともあるって。そんなこといちいち気にしてたら、この厳しい時代、生きていけないって。一瞬反省はするけど、次の日にはもう忘れてますわ」…。
ものの道理は、罪なき者に苦しみなど起こり様はない。
もし、悩み、苦しみ、苦労を感じているのであれば、自分で拵えてきた業に対し向き合い、丁寧に一つひとつ反省し、性根を心から改めるがいい。
それは、神仏に拝んだところで清められることはない。
己自身が己の業を真摯に解消するしかない。
21世紀は、人心改革を強要される時代。この時代に生まれたということは、それを自らが望んでそうしたということだ。
心の苦しみは身体の苦しみの比ではない。
今世で、己の汚れ切った思考や意識を全て洗い流すべし。
そのことを肝に銘じ、覚悟を持って臨み、今世、前世、前々世で積み上げてきた膿を全部出し切り、懺悔し、全てを清め生きます。
有難う御座います。