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Atomic Boy

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幼少期から社会人になるまでの1コマをエッセイにしています。
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#エッセイ

軽トラの兄ちゃん

転勤族の父のために、私は子供の頃からよく引越しをした方だと思う。 その中でも、今から約2…

たけまろ
4年前
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へんなお好み焼き

今から約40年前の話。転勤族の父に連れられて福岡市から岡山市に越してきて1年が経つ頃、父が…

たけまろ
4年前
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20歳になったら

  この春、大阪の大学に進学するために18年間住み慣れた我が家を離れ、1人暮らしを始めていた…

たけまろ
4年前
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セミの叫び

高3の夏休みというと、大学受験の天王山と言われる。 私にとって高3の夏休みがそれほどの意…

たけまろ
4年前
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秘密基地

最近、スマホでゲームをするようになってしまった。コロナで家にいることが多くなったのも一因…

たけまろ
4年前
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恥ずかしい思い出

それは突然の出来事だった。 小学2年3組の仲間が昼休みに校庭で、プラスティックのボールと…

たけまろ
4年前
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星々の悲しみ

今から30年以上前の話。高校3年生の現代文の教科書で見つけた宮本輝の『星々の悲しみ』という短編小説が、今でも年に数度は無性に読みたくなる。今思い起こしても、いい思い出のまったくなかった高校3年生の1年間の中で、この短編小説との出合いだけが唯一の輝きを放っている。 この短編小説と出合う以前は、授業中はいつも教科書を立てて、その裏で英単語集などの受験参考書を読んでいた。しかし、高校3年になって、この短編小説を見つけてからは、立てた教科書の裏は受験参考書ではなく、きまってこの現代

間違い乗車

生まれて初めての一人旅は、小学4年生の夏休みだった。 当時私の住んでいた福岡市から、祖父…

たけまろ
4年前
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私のオキナワ

アメリカから日本へ沖縄が返還された1972年、私は3歳になっていた。この年、父の転勤で生…

たけまろ
4年前
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Atomic Boy

長身の男が家の戸を開けると、既に真夏の太陽が容赦なく照り付けていた。 もう暑いから弁当を…

たけまろ
4年前
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