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子供を守る人形?それとも親を排除するAI?『M3GAN ミーガン』感想

くねくねと踊る美少女人形が印象的だった予告編。やっと本編を見たので感想書いていくよ。


あらすじ


おもちゃ会社の研究員ジェマは、交通事故死した妹夫婦の娘、ケイディを引きとることになる。
ケイディを持て余したジェマは、開発中のAIロボット・M3GAN(ミーガン)をケイディに与える。

ミーガンはケイディを守るように、そして親の協力者となるようにプログラミングされているが、「ケイディを守る」という指示に忠実なミーガンはケイディにあだなす者をすべて「敵」と認識し始めるのであった。

それはミーガンの生みの親、ジェマであっても例外ではなく……。


AI人形の演技すごすぎ


美しくも不気味なミーガンを演じるは、エイミー・ドナルド

人間そっくりだけど人間じゃないと感じさせる、どこか違和感のある動きを演じられるのが凄すぎる。さすがダンサー。
立ったり歩いたりなどの何気ない日常動作から、人と話してる時の目線、くねくねと踊るダンスのシーンまで、全部「人間のマネしてる何か」感があってめちゃくちゃ良かった。

ミーガン、肌の質感とか目のガラス玉っぽさとかって、なにかフィルターとかCGとか使っているのだろうか?それともメイクと演技だけでロボ感を演出しているのだろうか。だとしたらすごい。

ちなみにミーガンの声はジェナ・デイヴィスという別の方が演じている。
演技と声が別だからこそ、「この人からこの声が出る」違和感だとか、ロボの唇が発声に応対しきれてない感、喋ってないような感じが演出できるんだね。すごくいい……。


ロボVSロボの戦い、アツい


予告編の廊下でダンスしてるミーガンのシーンもとても好きだが、個人的1番の見どころは、ブルースVSミーガンのロボット大バトル

大学時代にジェマが作ったロボが、今になってジェマを助けてくれる。
そして、あれだけミーガンに依存して、ジェマとすれ違っていたケイディが、ミーガンからジェマを助けにくる。胸アツすぎる展開にワクワクが止まらない……!!!

主人公が過去にやってきたことに助けられたり、主人公と仲悪い人物が助けに来る展開は、王道だけどやっぱり心熱くなるね。

ブルースのデザインとか仕組みもよすぎる。
あの起動する時に拳を合わせる動作、『鋼の錬金術師』でエドが錬金術するときに手を合わせるやつみたいでかっこよかった。

また、「ケイディは守られることしかできない」と思っていたけど、君ちゃんと戦えるんだね。すごいよ。
本来のケイディはきっと勇敢で聡明な女の子なんだろうな。今は心が傷ついていて、スーパーわがままガールと化しているけども。


ミーガン、欲しい?


さて、本編で大暴れしたミーガン。

大暴走しつつも、その性能はお墨付き。
本物の人間以上に高いパフォーマンスを維持し、子供のことを(AIなりに)守ってくれる。

こんなロボットがあったら欲しいですか?

私はミーガン欲しいな〜と思った。
ミーガンは音楽とか美術とかそういう芸術的な能力があるので、ぜひ私の絵や文章の添削をしていただきたい。

何より彼女の最高の魅力は、その戦闘力
家に置いておいたら、強盗や空き巣が来た時に追い返してくれそう。いや、彼女なら殺しちゃうかも……?

ミーガンに嫌いな人の悪口めっちゃ話して「敵だ」と認識させて、殺しに行かせるという使い方もできそう。
ミーガンが勝手にやりました」と言ったら法的な責任も免れられるかもしれない。

そう思うと、ますます欲しくなってきたが、凶器としての使い方ばっか考えてしまう。

しかし私がミーガンを制御できるとも思えないので、最終的にはミーガンに殺されそうだ。


おわり


『M3GAN ミーガン』は、2時間以内でテンポもよく、見やすくて飽きがこない。

人間にそっくりなのに、人間じゃない異様さをただよわせるミーガン。
その魅力と怖さにどっぷり浸かってみてはいかが?

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