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子どもの気持ちを聴く時に大切にすること3選
わたくし、もやしの自己紹介
わたくし、もやしの勤めるオルタナティブスクールは子どもがやりたいことをやる珍しい学校。
3歳から12歳の子どもが毎日通っている。
・自ら考え行動できる人間に育つ
・全ての人が認め合う社会
・大人も子ども共に学び合う
を大切に記事を書いていきます。
①当たり前を取っ払う
誰の中にも当たり前が存在する。これまで経験してきたことが多いほど、その経験の積み重ねから導き出した答えが「普通」「当たり前」「一般的に」と自分の行動の正当性を証明する時に使われる。
しかし、その考えた方はあくまでも一個人の考えであることは忘れてはならない。
そうでなければ、自分と考え方が違う人を「普通じゃない。変な人」として排除して考えてしまう。相手を排除するような気持ちでは、話を聴けるはずがない。
自分の考え方はしっかりと持った上で、どのような考えを持っているのか相手に興味を示し話を聴くことである。
②気持ちをひたすら理解する。
⑴誰の気持ちか明確にする
話をしていると、誰の気持ちなのかが自分自身でも分からなくなることがある。
たとえば
AくんがBくんに怒っている。その理由を聴くと
「おもちゃを壊されて怒っている」と答える。
壊したのは誰?誰のおもちゃ?怒っているのはだれ?話を丁寧に聞いていくと
「壊したのはBくん。」「おもちゃは友達Cくんのおもちゃ。」「怒っているCくんに合わせてAくんも怒っている。」
新たに現れたCくん。Cくんに話を聞くと「Cくんは全然怒っていない。」
Cくんが怒っているとAくんは勘違いした。そんなことはよくある。
「みんな怒っている」とみんなで括って話す時がある。
しかし、一人一人話を聞くと怒っている人と怒っていない人がいることが分かる。
怒っているのは誰なのか。これを勘違いして話が進んでいくと全く見当違いの方向に話が進んでしまう。
⑵言葉ではなく行動をみる。
簡単な例で言うとケンカをした後に「もう怒っていない」と言っているのに
ケンカ相手の嫌がることをやり続ける。
言葉と行動が違う。
子どもの気持ちを理解する時は言葉だけではなく、行動にも注視する。そこで感じたことをフィードバックしてみる。
「怒っていないと言っているけど、相手が嫌がることをし続けているからまだ怒ってるんじゃない?」このようなフィードバックが子ども自身の自己理解につながる。
どうしたいか、どうなりたいかを感じる。
固定観念を取っ払い、子どもの気持ちが理解できた。
最後に、子ども自身がどうしたいかを感じる。
言葉にして伝えられる子どもは話を聞く。
できない子どもは表情や行動から読み取る。
おもちゃを壊されて怒っていたAくんの例で話をすると
Aくんはどうしたいのか
⑴謝ってほしい⑵おもちゃをもう壊さないでほしい⑶やりかえしたい⑷ケンカをやめてもう一緒に遊びたい
Aくんの気持ちによって、とるべき行動が変わってくる。
どんな行動で表すかは、Aくん、Bくん、Cくん、スタッフで話し合いながら決めていくことが大切である。