6歳は本気だった
「おとなになったら、ポケモンカードをつくる人になるんだ〜」
6歳の息子は、この数ヶ月でポケカことポケモンのカードゲームにハマった。
最初はアニメでポケモンを見ていたところから、カードを集めるのが楽しくなり、そこからプレイもできるようになった。
ポケカでつよくなりたくて、
カタカナも読めるようになった。
攻撃のために引き算や掛け算ができるようになった。
勝つための戦略が考えられるようになった。
ゲームに負けても泣かなくなった。
「よろしくお願いします」「ありがとうございました」が言えるようになった。
強い興味はここまでひとを突き動かすのか、と日々おどろいている。
ポケモンカード、ありがとう。
最高のゲームです。
お絵描きもすきな彼は、保育園でも家でもたくさん絵を描いている。
ポケモンカードも、コレクション用の方のカードはファイリングして何度も眺めている。
なので、「絵も上手だし、大きくなったらポケカ作るひとになれそうだね」と私がぽろっと言った。と思う。
気づいたときには「将来の夢は?」という定番質問に「カードゲームをつくるひとになる」と答えるようになっていた。
保育園時代の夢なんてどうせ忘れるだろうなー。かわいいなー。
くらいに思っていた。
なめていた。
彼は本気だった。
コツコツと74枚のオリジナルカードを保育園で作っていたのだ。それをまとめて今日持って帰って初披露された。
ポケカは1デッキ60枚なので、ちゃんと1デッキぶん以上つくられている。
しかもポケモンではなく、全部オリジナルキャラである。
ちゃんとサポートやアイテム、エネルギーのカードもバランスよく作ってある
ちなみにオリジナルキャラの名前は「ぴぴ」。こんなにたくさん種類がある。
保育園でコツコツずっと作っていたらしい。
こどもが言う将来の夢なんて気分でコロコロ変わると思っていた。ごめんなさい。
6歳は、いろんなことができる。
6歳は、やりたいと思ったら自分でやれる。
6歳は、まだまだできることが増える。
明日は卒園式。
0歳で保育園に通いはじめたひとが、オリジナルカードをつくれるようになるなんて1ミリも想像していなかった。
先生方、すきを伸ばしてくれてありがとう。
お友だち達、「絵、うまいね!」といつも言ってくれてありがとう。
小学生になったらますますできることが増える。
これからも、どんどんすきなことを応援していこう。