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放課後カルテ【原作14・15巻ネタバレ含】

この秋からドラマ化された放課後カルテ、原作のコミックを読んでいました。
温かい雰囲気で、実際に起こったら早期に気付きたいような小学生の病気や不安に寄り添っていくお話です。
ドラマも原作の雰囲気を残しつつ、子役さんたち大活躍で今後が楽しみになりました。

以下、ネタバレを含みます。
14巻以降なのでドラマに取り上げられるかは分かりませんが、原作の内容に少し触れようと思います。

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☆ネタバレ防止エリア☆



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このRinのアカウントで取り上げることで、ぴんとくる方もいるかもしれません。

14巻は表紙を見ていただくと分かるように、給食の場面が出てきます。

そうです。
感覚過敏の中でも味覚過敏、触覚過敏に分類される「口の中の感覚」が取り上げられています。

14巻を読んで、私は取り上げてもらえてよかった、と思いました。
今でこそ自分で理解して上手く立ち回れるようになったし、周りも理解してくれているけれど……


高校生までは
       「変わってる」
「わがままじゃん」
          「人生半分損してるよ」
何度も言われてきた。

何よりも自分でもおかしいと思うし、周りに迷惑かけてるな、食材残して申し訳ないな、と子どもながらに思っていた。

放課後カルテは小学校が舞台。
登場人物たちは小学生のうちに、自分の、友達の特性に気づけてよかったなぁって。
実際に、この漫画を読んで、自分を「おかしい」「変かも」と感じている子が、そしてその子の友達が、親が、感覚過敏に気づけるといいな、と思う。

日生マユ先生、取り上げてくださりありがとうございました。

結局、自分にはどうにもできないことはあって、その捉え方、認識を正しい根拠を持って小さい頃から過ごせることって本当に大事だと思う。



そして、いつかnoteにこの話題を取り上げたいな、と思っていたのは、15巻について。

放課後カルテでは、どの巻にも巻頭に主要な登場人物の紹介と、前巻までのあらすじが載っており、主人公の医師である牧野先生が出会った病気の名前が並んでいます。

15巻のあらすじを抜粋すると、

ナルコレプシー、(中略)場面緘黙症、感覚過敏と牧野が気づいた病気は多い。

放課後カルテ 15巻 

と書いてありました。
私はこれを見て、初めは

え、感覚過敏は病気じゃないでしょ?
私って病気だった?
病気に一括りにしないで欲しかったな。
と、
ドキッとしました。
でも、時間が経って、

感覚過敏って他の病気と並べてもいいような症状なのか。

私が抱えてきた食への色々って、自分でも「対処するのが大変」って思ってもよかったのかも。

と感覚過敏に対する捉え方の視点が新たに増えました。


仕事柄、沢山の子どもとの関わりがあって、その中には場面緘黙症の子たちもいる。
一生懸命一生懸命伝えようとしてくれる子もいれば、話をとてもよく聞いてくれる子もいる。
彼ら彼女らも、周りの理解や関わりがあることで、色んな経験を重ねられている。

15巻のあらすじを読んで、症状に名前が付くことにより、手立てが見つけやすくなるし、理解が得やすくなる部分は場面緘黙症も感覚過敏も、そして他の何かでも根本的には同じなんだな、と改めて認識することができた。

だからって感覚過敏も、病気と同じようなものだから、と頭でっかちにはならないように、これからも周りにいてくれる人を大切に、自分の食を保っていけたらな、と思っている。


ということで、
15巻は14巻よりも私の思考に大きな影響を与えた巻でした。 
これからも触覚過敏・味覚過敏を含め感覚過敏と上手く付き合っていきたいと思います。


放課後カルテ ドラマ第1話を見て、いつか書こうと思っていた内容に着手したけれど、だいぶ時間がかかってしまった…
冒頭にも書いたけれど、ドラマの今後が楽しみです。

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