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読書ログ#2
読書垢で書店や版元、編集者さんをフォローしていると読みたい本がどんどん増えていく。で、積読が増える。読むスピードより買うスピードのほうが速いので、山はどんどん高くなる。買うスピードを抑えるより、読むスピードをなんとか上げたい。でも本当に必要なのは、スピードというより、読書の集中力。読みたいのに、持続できない。これも多動性とか衝動性みたいなものなのでしょうか。がんばろう。では読書ログ2本目、いきます。
保阪正康さん著「石橋湛山の65日」(東洋経済)
保阪正康さん著「石橋湛山の65日」(東洋経済)読了。湛山と吉田茂の確執が丁寧に書かれていて読み応えあり。序章の最後に、石橋政権が続いていたらという内田健三先生の問いかけがありましたが、私が内田先生のゼミの学生だった頃「湛山があそこで退陣していなかったら?」と聞いたことがあります(続) pic.twitter.com/0NxFnfCEgU
— はらちゃん@読書垢 (@harachan_books) April 10, 2021
大好物の石橋湛山本。戦前のジャーナリスト時代、戦中下、保守合同前の政治時代、総理大臣時代、退陣後から晩年までのどこを切り取るかで、湛山はいろんな拡げ方ができるので、いろんな本がもっと増えるといいなと思っています。
虎尾達哉さん著「古代日本の官僚」(中公新書)
虎尾達哉さん著「古代日本の官僚」(中公新書)読了。礼の観念が存在しない古代日本における国家の官吏たちの見事なサボりっぷり。儒教的な文化って相当な後付けだったんでしょうね。ゆえに人間の自然な本性が見えるというか。だからこそいまの組織にも普通にはびこるよな、とも。面白かった。 pic.twitter.com/MSJjvFqmJ8
— はらちゃん@読書垢 (@harachan_books) April 12, 2021
今年の”自分ランキング”上位間違いなしの1冊。人はサボる生き物なんですよ。社会性の高い行為を、規則正しくやるなんて、よほどの訓練がないとできないと思う。現代社会は、高度に訓練された人たちが支配する世界。そこに合わせられないと生きていてつらくなる世界。人はそこまで強くない。
佐々大河さん作「ふしぎの国のバード」8巻(KADOKAWA)
佐々大河さん作「ふしぎの国のバード」8巻(KADOKAWA)読了。そろそろ出てるかな?と思って書店を覗いたらちょうど新刊でした。 pic.twitter.com/cRE4Fi9aVB
— はらちゃん@読書垢 (@harachan_books) April 15, 2021
イザベル・バードの旅行記をコミック化。当時の東北を踏破するって、本当に大変だったと思います。強い好奇心と探究心がないとやり抜けない。異国の風習にここまでハマっていくバードさんのパワーに、後世の私たちは感謝しないといかん。結婚にまつわる習慣も、時代や土地によって様々で、だかれこそいまの習慣も、この先どんどん変遷していくものでもあるんだと思います。
川村卓さん著「野球の科学」(SBビジュアル新書)
川村卓さん著「野球の科学」(SBビジュアル新書)読了。投球や打撃の動作の分析や、プレーの評価の指標化が、いろいろ進んでいるのがわかって面白かった。実際に体を動かすか、解説動画などのフォローがあれば、自分のような運動と数字が苦手な観る専の野球ファンにもよりわかりやすくなるだろうか。 pic.twitter.com/yuBHXiMcXT
— はらちゃん@読書垢 (@harachan_books) April 17, 2021
子どもの頃から好きだったプロ野球観戦歴も今年で38年。その割に、プレーや作戦を自分で分析できない。ならば勉強すべし。スポーツ科学が進んできているいまだからこそ、野球観戦を究めると、学際的な趣味になりえるだろうなと思います。ただ、体を動かすのが苦手なので、腕がこう動いて......みたいなのは、なかなか把握が難しい。スポーツが苦手だと、観るのも下手になるのだろうか。
植木雅俊さん著「仏教、本当の教え」(中公新書)
植木雅俊さん著「仏教、本当の教え」(中公新書)読了。日本にある仏教は、元々の仏教からいろんなものが混ざって違う形になってしまっていたというのが、サンスクリット語を直接訳すことでいろんな事例やともに見えて来る。植木さんが解説する仏教をもっと読んでみたくなった。 pic.twitter.com/lda2vyxHID
— はらちゃん@読書垢 (@harachan_books) April 22, 2021
年齢による感性なのか、時代への嗅覚なのかわかりませんが、宗教や祈りがこの先、大事なファクターになるように思っている今日この頃。ならばということで、仏教をわかりやすく知りたいと思って読んでみたら、とても面白い1冊でした。著者の植木さんにもリツイートでコメントをもらい、ますます仏教について知りたくなりました。
Twitterはテーマに応じてアカウントを使い分けていて、それぞれで得られるものがあります。読書垢だと、著者さんにコメントやリツイートもらえて知見も広がるので、これぞインターネットの恩恵だなぁと。野球ヲタ垢やアイドルヲタ垢でも、ファン同士の交流が楽しかったり。いまさらになってTwitterの使い方が自分の中で開けてきた感じ。