シトロエンDSと1960年代中頃のパリの街を堪能できるアラン・ドロン主演の映画「サムライ」(Le Samourai)明日テレビ放映
シトロエンDSが登場する映画は、実にたくさんあります。DSは1955年から75年まで20年間も造られ続けましたからね。その中でも僕が好きなのは「サムライ」(Le Samourai)。ジャンピエール・メルヴィル監督による1967年のフランス・イタリア映画で、アラン・ドロンがパリの殺し屋を演じている。その「サムライ」が明日7月29日にNHK/BSで放映されます。
https://www.nhk.jp/timetable/130/s1/20240728/weekly/all/
冒頭、パリの街に路上駐車しているDSをアラン・ドロンが盗むシーンにシビれる。顔を動かさず緊張感を眼玉だけで表現するドロンもさすがだけれども、カメラワークが素晴らしい。決してクルマにストーリーの一部を荷担させる作品ではないのだけれども、DSの特徴が良く表現されている。
最初に見たのは中学生の頃で、もちろん運転したこともなければDSがどんなクルマであるかもあまり知りませんでした。でも、その20年後ぐらいに、仕事仲間のSさんが買ったDSを運転させてもらった時に思い出したのは「サムライ」のそのシーンだった。僕はその前にDSの後継車であるCXに乗っていたことがあるのだけれども、CXは近代化され過ぎてしまっていて淡白だった。DSはハイドロニューマチックシトロエンの個性が濃厚に発揮されていたのでした。
孤独であったり、ひと癖あったりする主人公が大都市を舞台にもがきながらクルマを走らせるという点でのちの映画に大きな影響を及ぼしている作品であることは間違いないでしょう。ロケシーンも多いので、1960年代中盤に実際にパリを走っていたクルマがたくさん映っているので旧車好きにも勧めたいです。
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10年10万kmストーリー
1台のクルマに10年もしくは10万km以上乗り続けている愛車物語。マニアでも、マニアでない人でも、クルマに乗り続けるとそこにはオーナーの人…
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