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#日産
10年10万kmストーリー 第73回 日産Be-1(1987年型) 12年9500km お葬式の席で話しかけられたことが何度もあります
1987年に日産Be-1が登場した時の騒がれ方は、よく憶えている。まったく異質のクルマに世間は大騒ぎしながら、大歓迎して予約枠1万台はすぐに埋まった。
それまでのクルマが、走行性能や燃費などの“数字で置き換えられる”機能などをもっぱら訴求していたのに対して、Be-1は正反対だった。
それまでのクルマは、いかに「優れた機械」を造るかに注力されていたのに対してBe-1は違っていて、いかに「魅
10年10万kmストーリー 第70回 日産レパード3.0アルティマグランドセレクション 1988年型 13年8万5000km
映画やテレビドラマに登場するクルマが好きで乗り続けている人がいる。“劇中車”という言葉も一般化しているようだ。僕も、『ブリット』でスティーブ・マックイーンが悪者のダッジ・チャージャーを追い詰めるフォード・マスタングや『サムライ』でアラン・ドロンが盗むシトロエンDSなどに憧れて、のちにマッハ1だったけどマスタングとDSの後継のCXを手に入れて乗っていたことがあった。どちらも好きな映画だったし、好き
もっとみる10年10万kmストーリー 第60回 日産スカイランRS-Xターボ(1984年型) 24年11万6000km
この「10年10万kmストーリー」で取材に行く前には、事前に基本的な質問を相手にメールで送ることにしている。
クルマの年式や購入年、走行距離など事実関係を確認しておくためだが、返信をもらえる時もあれば、もらえない時もある。もらえない時は単に忘れていたり、多忙だったりすることがほとんどなのだけれども、中には「お会いした時に、直接にお話しさせていただきますから」と並々ならぬ決意のようなものを伺わさ
10年10万kmストーリー 第56回 日産ローレル ハードトップ2000GX(1970年型) 26年4万km
日産ローレルと聞いて懐かしい気持ちを抱くほど縁やゆかりを持っているわけではないのに、先日、イベントに招待された。
面識のない相手だけれども、こういう場合にSNSはハナシが早い。Facebookのメッセンジャー経由で参加の返信をして当日に会場を訪れると、初代ローレルや何世代に渡るブルーバードなどが、会場となった日産ディーラーに集まっていた。
呼んでくれた人は、初代ローレル、それも黒いレザートッ
10年10万kmストーリー 第38回 日産セドリック(1989年型)30年10万5000km オイルと地図とカセットテープ
横浜市在住の日産セドリックの持ち主を訪ねた。東京に隣接していながら、緑ゆたかで田んぼや畑などもたくさん残っているところだった。
「高校生の時に国道246号が片側2車線化しました。当時は土手に登ってクルマの台数を数えることができるくらい交通量は少なかったんですよ」
10年10万kmストーリー 第31回 日産パオ(1989年型)10年9万5000km 望まれてウチに来たわけではないんです
自宅の一部がシャッター付きの駐車場になっていたら言うことはない。そこに複数台数を停められたら、最高だ。
クルマ好きならば誰でもそう夢想するだろう。でも、都市部ではなかなか現実的でないし、土地が自由になったとしても理想的なガレージが同時に手に入るわけではない。
10年10万kmストーリー 第10回 日産レパード(1991年型)21年42万km こいつがダメになったら、オレのレパード人生は終わり。他のレパードは探しません。それは俺のレパードじゃないから
日本の自動車メーカーは早急にクラシックカー専任部門を設立するべきだ。
昨年、そういった主旨の記事を書いたら、とても大きな反響があった。
欧米の自動車メーカーは自社のクラシックカーを専門に整備する部署を持っている。必要なパーツを再生産し、アーカイブを整え、イベントを実施し、積極的に活動している。
新車に近いような、日常的な移動手段に用いられているクルマを直すことは「整備」だ。しかし、製