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#10年10万kmストーリー
ミツオカに乗る人の気持ちがわかった 10年10万kmストーリー 第82回 ミツオカ・ガリュー(1996年) 10年7万3000km
以前から、ミツオカに乗り続けている人の話を聞いてみたいと思っていた。
実は、ずいぶん前に日産マーチをベースとしたビュートという“オリジナルカー”を造り出した時に富山のミツオカ工場を訪れ、当時の光岡進社長を取材したことがあったのだ。工場を社長自ら案内してもらえた。
独自にミツオカによって造られたフロントグリルとテール部分がハンドメイドで丁寧にマーチに組み付けられていくとビュートに仕上がって
10年10万kmストーリー 第80回 プジョー206RC(2003年) 11年12万5000km
見知らぬ人から、SNSのダイレクトメッセージが送られてきた。
<10年10万キロストーリーは以前は『NAVI』誌上で、現在は「note」で拝読しております>
おっ、昔からの読者さんからだ。ずっと読んでくれているなんて、ありがたいではないか。
<当方は2003年モデルのプジョー206RCを2011年5月に2万5000kmで購入し、現在は14万kmを越えました。買い換えるのもいいのですが、こ
10年10万kmストーリー 第79回 ホンダ・プレリュードTypeS(1997年)25年19万8000km
ホンダ・プレリュードも、最近は街であまり見掛けなくなった1台だ。
最後となってしまった5代目が製造を終了したのを確かめてみたら2001年だったから、もう22年も経っている。
その5代目プレリュードに新車から25年19万8000km乗り続けている人に会った。奥様の買い物の途中だったので、後日、あらためて時間を作ってもらった。
停まっているプレリュードをじっくりと眺め回すのは久しぶりだ。
10年10万kmストーリー 第78回 スバル・アルシオーネSVX バージョンL(1992年型) 29年15万2000km
大きな公園の駐車場に駐められていたスバル・アルシオーネSVX(以下、SVX)は遠くからでもすぐにそれとわかった。周囲のミニバンやSUVなどとは較べものにならないほどの強い存在感を放っていたからだ。
最近は、あまり実車を見ることがなくなってしまったけれども、そのSVXは記憶と少し違っているように見えた。近寄ってみると、フロント部分が前下がりになっている。あと、たしかトランクフードが黒だったはず
10年10万kmストーリー 第77回 トヨタ・セリカクーペGT-R(1984年型) 15年29万3000km
調べてみると、セリカという名前を持ったクルマが造られなくなって15年以上が経っている。
セリカは時代によって、さまざまに姿を変えてきた。7代36年間の歴代モデルの中には、バリエーションもいろいろある。メカニズムも変わった。XXやスープラなど、派生や転生も多い。だから、どのセリカに親しみを抱くのか、人によって違ってくる。筆者の場合は、初代の(ダルマ)セリカやリフトバック以上に憧れていたのは、2
10年10万kmストーリー 第76回 マツダ・アテンザXD(2014年型) 8年10万3000km
最近のクルマだったら、10年間乗り続けようが10万km走ろうが、まず大きなトラブルに見舞われることはないだろう。
クルマが壊れなくなったのだ。
10年10万kmストーリー 第73回 日産Be-1(1987年型) 12年9500km お葬式の席で話しかけられたことが何度もあります
1987年に日産Be-1が登場した時の騒がれ方は、よく憶えている。まったく異質のクルマに世間は大騒ぎしながら、大歓迎して予約枠1万台はすぐに埋まった。
それまでのクルマが、走行性能や燃費などの“数字で置き換えられる”機能などをもっぱら訴求していたのに対して、Be-1は正反対だった。
それまでのクルマは、いかに「優れた機械」を造るかに注力されていたのに対してBe-1は違っていて、いかに「魅
B面の10年10万kmストーリー その2 MINIはミニをセルフサンプリングした別のクルマ。BMW E1やi3こそが精神的な後継車だ。
MINI シルバーストンサーキット ミニ生誕40周年イベント オリジナル・ミニ 等速ジョイント スエズ動乱 エコカー フィアット500 フォルクスワーゲン・ビートル 空冷エンジン 後輪駆動 前輪駆動 ミニクーパー クラブマン セルフサンプリング E1 フランクフルト自動車ショー EV i3 カーボンファイバー製シャシー アルミ合金製サブフレーム 観音開きドア 鹿島茂氏
BMWが造るMINIが登
10年10万kmストーリー 第72回 MINI COOPER S (2018年型) 4年10万2000km 事故とワンコが絆を深めてくれた
拙著『ニッポン・ミニ・ストーリー』という本を読んでくれた人からメッセージをもらった。
BMW製のMINIが登場するのに合わせて、BLMCのミニがいかに1950年代終盤からの日本の自動車産業やモータースポーツ、カルチャーなどに深い影響を及ぼしていたかを探った本だった。
当時の関係者を取材し、ミニがいかに“存在としての新しさ”に満ちていて、みんなそれぞれどうやって吸収していったかを聞くの
10年10万kmストーリー 第71回 トヨタ・セリカXX 2000GT(1985年型) 37年14万8000km
ガレージを見せてもらうと、クルマの周りにビッシリと詰め込まれたモノというモノの集積ぶりに眼を奪われてしまった。
クルマというのは、1985年型のトヨタ・セリカXX(ダブルエックス)2000GT。新車で購入され、現在まで37年14万8000km乗り続けられている。
その白いダブルエックスは車高が低いから、天井との間の空間を利用して、ガレージの左右と後ろの壁に合わせて、建築現場で使われる鉄パイプ
10年10万kmストーリー 第70回 日産レパード3.0アルティマグランドセレクション 1988年型 13年8万5000km
映画やテレビドラマに登場するクルマが好きで乗り続けている人がいる。“劇中車”という言葉も一般化しているようだ。僕も、『ブリット』でスティーブ・マックイーンが悪者のダッジ・チャージャーを追い詰めるフォード・マスタングや『サムライ』でアラン・ドロンが盗むシトロエンDSなどに憧れて、のちにマッハ1だったけどマスタングとDSの後継のCXを手に入れて乗っていたことがあった。どちらも好きな映画だったし、好き
もっとみる10年10万kmストーリー 第69回 トヨタ・アリストV300 TTEバージョン (2000年型) 22年9万6000km
待ち合わせた駅の改札を出る前から、真正面に立っている男性がクルマのオーナーさんだろうということは、遠くから見ただけですぐにわかった。
なぜならば、着ている黒いポロシャツの左胸に、赤い糸で“TTE”と“LEXUS Racing”、右胸にはレクサスやプーマのロゴマークなどが刺繍されているからだ。
挨拶に続けて、彼が教えてくれた。
「自分で作ったんですよ」
業者に依頼して刺繍してもらったそうだ。