#05_自社工場の設立。
眼鏡職人ブランドのシリーズ拡充と直営店の拡大によって新たな道を切り拓いた金子に達成感はなく、そこにあったのは危機感だけでした。
製造の主導権を中国に奪われ大幅に受注が減少し、経営危機に直面する産地の工場。さらに深刻な人手不足と後継者不足、そして職人の高齢化。危機に瀕する産地に対する杞憂が頭の中をよぎる日々。
いまや眼鏡職人ブランドは屋台骨となり、それが企業としての誇りとなった金子眼鏡。鯖江というこの地でメイド・イン・ジャパンの眼鏡を提供することは自分たちにとっての生命線であ